最近よく見かける、悲惨な写真を並べただけの本とは全然違う。
この本は、地元新聞社から出ているというだけあって「本当にその場にいた人々」の感情が痛いほどに伝わってくる。写真一つとってもただ悲惨さを押し出すのではなく「実際にあったこと」として淡々と、しかし切実に訴えかけてくる。
何より、実際に地震・津波を経験した72人の人々の証言集が掲載されているところが他の本との違いではないだろうか。映画やドラマのような信じられないエピソードがたくさんあって、本当に間一髪で助かった人ばかり。読んでいるだけで涙が出てくるものもある。震災の翌日から発行された地元新聞が掲載されているのもよい。
これは、本当にたくさんの人に読んでほしいし、読むべき本だと思う。我々はこの本を後世に残さなくてはならない。