地震の仕組みが簡単に触れられたうえで、予想される地震を述べたあと、
最大の被害が予想される東京湾北部(直下型)地震の
防災シュミレーションデータが羅列されています。
朝8時に起きた場合の建物倒壊による死者予想数は約3200人であるとか。
全体的に、ミクロではなくマクロの視点で描かれているのが特徴です。
経済被害は日本予算を超えるとか、自治体はどのような対策をとっているのかとか、
企業はどうすべきであるかとか。
この辺の記載は抽象的です。
そして最後は、阪神淡路大震災ではボランティアが活躍したことから、
地震災害が起きたら、みんなでボランティアしよう!という運びになっている。
一市民がどう防災すべきか等、具体的記述はありません。
それを期待して読んだので、失望してしまいました。
具体的に書こうとしている努力は感じられるのですが、具体的になりきらないのは、
思考が足りないからでしょう。
データはネットで手に入ります。
思考を尽くした具体策の提示がなければ、本にする意味がないと思うのは、私だけでしょうか。
データが豊富。上から目線で、市民の立場は考慮しておらず、具体性に欠ける。
まさに、官僚が書いた、官僚のための、官僚による本。
それがこの書の印象です。