三次制約者と称するバーリアンに続いて姿を現わした謎の二次制約者トロ・コンと人類との戦いを描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第161巻。本巻の執筆者は、若き感性の競演エーヴェルスとフォルツです。ローダンはヒュプノ・クリスタルの脅威を大マゼラン星雲から一掃せんと、9つのプログラミング惑星へ太陽系艦隊を派遣し総攻撃を掛ける。
『タイガー・セクターでの幕間劇』H.G.エーヴェルス著:ローダン一行もロボット部隊と共に惑星キーグに降下し、基地防衛にあたる異星人‘将軍’への攻撃を開始する。『巨人めざめる』ウィリアム・フォルツ著:戦艦《ゴールデン・スター》は破壊し尽くされたプログラミング惑星のひとつモデュラ第二惑星に向かい、中継ステーションの役割を課され待機を命じられた。その頃、死の氷世界モデュラ第三惑星では、振動守護者と呼ばれる二次制約者トロ・コンが31年振りに深層催眠から目覚めつつあった。彼はテラナーを時間犯罪者と見なしており、七体の優秀な執行者を内包し宇宙船に変身する組織凝集体ドランを味方に持っていた。
ドラン体内の第一執行者の宙航士が不慮の事故により死んでしまった為、彼らは新しい宙航士を確保しようとテラ戦艦《ゴールデン・スター》の副長カマロン・オレクを誘き寄せ捕えます。本巻でも、激しい戦闘中にロワが部下に香水を求めるふざけた物言いをして、ローダンに「よせ!」とたしなめられる掛け合い漫才が楽しめます。故松谷健二氏のあとがきは、スキーのお話です。最近のスキー場の開発は凄まじいと語り、山を愛する者としては派手に樹木が切り倒される事に胸を痛められており、自身の考える‘樹をむやみに切らない’理想的なスキー場の姿を提案されています。