冷静と情熱のあいだにが大好きで、
それに近いのかなと思ってつい手にとりました。
主人公と、まわりをとりまく人達の描写、
福岡の雰囲気、食べるもの、パリの香り・・
すぐに想像できるような緻密で柔らかな表現は
さすがだと思いました。
人間の弱さも、ずるさも、したたかさも
それを年月をかけてまるで自分も一緒に年を重ねているようでした。
年齢を重ねることは素晴らしい。
どんな過去でも、生きる懸命さと、欲望があれば
何でもできるだろうな、と元気づけられました。
そんなみずみずしい小説でしたが、
九のキャラクターがいまいちつかめず、
エスパー?宗教?よくわからないけど怪しさはぬぐえず、
魅力的に感じませんでした。
怪しさだけが残り、残念に感じました。