私は実用英検一級を持っていまして、仕事の関係で工業英語をやる必要にせまられて勉強しだした者です。この本は日本工業英語協会出版の、工業英検3級対策本ですが、内容がよく整理されていないままに出版されてしまったかのような印象を受けました。たとえば、重要な冠詞の用法に関する説明が唐突に(しかも非常に中途半端な説明)出てきたり(それまで冠詞に関する説明は一切なし)、S+V+CとかS+V+O, S+V+O+Oなどの構文説明に結構退屈な紙幅を割いているわりには巻末のボキャブラリー一覧の所で、動詞がただ羅列してあるだけで構文的にどう使うか書いていない(そのため結局いちいち辞書を引いて用法を確かめざるを得ない)などなど。説明文も退屈至極。せめて、「です・ます調」だったら、印象も変わったかもしれないのですけど...工業英検の本はほとんどないのでしょうがなくてこの本を読みましたが、この内容の無軌道ぶりにはあきれました。掲載されている文章や単語を「憶える」ためにしか使えません。その意味では、同出版会のポケット版「ハンドブック」500例文を暗記するほうがよほどコストパフォーマンスがいいです。いくら教科書とはいえ、こんな本はお勧めできません。協会さん、反省してください。工業英検を目指す方は、この本を読まねばならないでしょうから、新品でなく、古本をお買い求めください。