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巡礼
 
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巡礼 [単行本]

橋本 治
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

男はなぜ、ゴミ屋敷の主になり果てたのか? いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人たちの非難の目に晒される男・下山忠市。戦時中に少年時代を過ごし、昭和期日本をただまっとうに生きてきたはずの忠市は、いつ、なぜ、家族も道も、失ったのか――。誰もが目を逸らすような現在のありさまと、そこにいたるまでの遍歴を、鎮魂の光のなかに描きだす。橋本治、初の純文学長篇。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人たちの非難の目にさらされる老いた男。戦時下に少年時代をすごし、敗戦後、豊かさに向けてひた走る日本を、ただ生真面目に生きてきた男は、いつ、なぜ、家族も道も、失ったのか―。その孤独な魂を鎮魂の光のなかに描きだす圧倒的長篇。

登録情報

  • 単行本: 233ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/8/28)
  • ISBN-10: 4104061115
  • ISBN-13: 978-4104061112
  • 発売日: 2009/8/28
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 218,927位 (本のベストセラーを見る)
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47 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
他人もまた人 2009/9/13
形式:単行本
かつて橋本治は、映画『E.T.』の大ヒットに際して

人々は異星人と人間との友情に感動することはできても、

自分たちの隣人に対しては理解しようとすらしないのではないか?

といった主旨の嫌味を述べていたと思います。

本書では住宅街に現れたゴミ屋敷の住人が主人公。

E.T.ではない主人公は住民たちから当然拒絶され、迷惑がられ、

市役所を通じてなんとか処理してもらいたいと思われる迷惑者でしか

ありません。著者はデビュー作『桃尻娘』を書いたときに

女子高生の内実はどうなっているのだろう?と考えていたら

「他人の中ににも人間が潜んでいる」そしてその「他人」とは

「他人」ではなくて「共通理解を可能にする人間という存在だ」

ということを発見したそうです。(橋本治『橋本治という考え方』より)
橋本治という考え方 What kind of fool am I

今回はゴミ屋敷の住人の中に当然潜んでいるはずの「人間」を

描いていきます。この主人公の人生が語られる際の背景となっている

戦後から現代に至るまで刻々と変化していく昭和の描写は圧巻!!

またラストの「巡礼」の場面では神々しさすら感じてしまいました。

これを読んだ私は『E.T.』を観て感動するのと同じようには『巡礼』を消費はできないと

感じました。ふと見渡せば身近なところに理解すべき人間はたくさんいますから。
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
私には、この作品を読むまで、「小説を書く橋本治」さんよりも「時評やエッセイを書く橋本治」さんの方がイメージとして強かったのですが、これを読んでしまったらそのイメージが一変してしまいました。
ちょうど、本書を読む前に、「鎮魂は作家の仕事」(『ひろい世界のかたすみで』所収)という橋本さんのエッセイの中で出会った、「哀れな死に方をした人に対して、ただ、「可哀想に」とだけは言えません。「可哀想」で終わってしまったら、また同じように「可哀想な死に方」をする人が出て来る可能性があるからです。「可哀想な例をくり返さないためにも、あなたの人生を徹底的に分析します」は、意味のあることなんじゃないかと思います。」という一節が、そのまま本の形になったような作品だと思います。
自分の人生を「意味」で埋め尽くそうとしているうちには訪れない「平安」を、「無意味さ」をじっと見つめることで得る過程を共に歩ませてもらって、自分の中にある「ゴミ屋敷」の片づけにも手をつけようか、という勇気をくれる一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
24 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
橋本治著『巡礼』を読了。

最後は、もう大泣き。。。

生真面目で不器用な主人公が生きた戦後から現在までが
語られて行く。

要領が悪いと言ってしまえば、それだけなのかも知れないけど
そんなヒトは世の中には沢山いるだろう。

ヒトと関わって始めて成立するのが、人間としての生活なのかなぁ
と、ちょっと考えてみたり。
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祈れることはいいことだ
一度だけ橋本治を見たことがある。歌舞伎の画文集のサイン会(作家のサイン会に参加したのは今もってこの時だけです),金髪の橋本治がいた。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: kokodokodoko!
クリティカルヒット!
治ちゃん、さり気なく出しすぎ!
気付かなかったから(;^_^A
でも、Amazonさんで知らせてくれたので助かりました(^-^)... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: マイヤ
人を理解する力
なぜ、「ゴミ屋敷の住人」のことを書いたのだろう?
最初、単行本を手にしたときに、
その意図がよくわからなかった。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 餅太郎
強い人ばかりではない人生を丁寧に描いた、著者の渾身の作品(だと思う)
巡礼どうすればよかったのか、どうにかなる方法があったのなら、教えてほしかった」に違いない主人公の男性のことを想いました。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: saki
文学の力
所有している土地の隣家がゴミ屋敷になりかけている。
家の主とは、コミュニケーションが成り立たない。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: よれよれのオヤジ
ゴミを捨てられない人と、ゴミを集める人は違います
戦後昭和庶民史としては、時代に乗れなかった人々への
鎮魂の書として秀逸だと思います。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: セカンドライン
愚鈍なる1庶民の人生に、なぜ私たちは感動するのか
最初に文体の話を。
橋本治氏の本は本著が初めてです。桃尻娘の人。とても頭いい人。ってイメージ持っていました。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: 村田 繭子
素材は魅力的だけど
主人公は「不器用で生真面目」と”説明”されているだけで、人間が立ち上がってこない。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/16 投稿者: ちゃーすけ
時代の波についていけなかったとき、人は何を見るのか?
誰にでも、起こりそうな人の人生を描き出すのが、なんともいえず上手な作家さんだと思う。そして、時代を切り貼りするのも、橋本治ならではの味だと思う。ごみ屋敷の男の半生... 続きを読む
投稿日: 2010/4/6 投稿者: チョビ
ゴミの山は戦後の日本の姿か
確かに評判通りおもしろかった。一度読んだだけでは読み流してしまったところにたくさんの伏線が張り巡らされていて、再読をそそる小説だった。戦後の日本の姿が結局、「すべ... 続きを読む
投稿日: 2010/1/14 投稿者: カッタルコフスキー
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