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巡礼 (新潮文庫)
 
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巡礼 (新潮文庫) [文庫]

橋本 治
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

男はなぜ、ゴミ屋敷の主になり果てたのか? いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人たちの非難の目に晒される男・下山忠市。戦時中に少年時代を過ごし、昭和期日本をただまっとうに生きてきたはずの忠市は、いつ、なぜ、家族も道も、失ったのか――。誰もが目を逸らすような現在のありさまと、そこにいたるまでの遍歴を、鎮魂の光のなかに描きだす。橋本治、初の純文学長篇。

内容(「BOOK」データベースより)

男はなぜ、ゴミ屋敷の主になり果てたのか?いまはひとりゴミ屋敷に暮らし、周囲の住人達の非難の視線に晒される男・下山忠市。戦時中に少年時代を過ごし、昭和期日本をただまっとうに生きてきたはずの忠市は、どうして、家族も道も、見失ったのか―。誰もが顔を背けるような現在のありさまと、そこにいたるまでの遍歴を、鎮魂の光のなかに描きだす。橋本治、初の純文学長篇。

登録情報

  • 文庫: 289ページ
  • 出版社: 新潮社 (2012/1/28)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101054177
  • ISBN-13: 978-4101054179
  • 発売日: 2012/1/28
  • 商品の寸法: 15.8 x 11.7 x 1.7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 他人もまた人, 2009/9/13
レビュー対象商品: 巡礼 (単行本)
かつて橋本治は、映画『E.T.』の大ヒットに際して

人々は異星人と人間との友情に感動することはできても、

自分たちの隣人に対しては理解しようとすらしないのではないか?

といった主旨の嫌味を述べていたと思います。

本書では住宅街に現れたゴミ屋敷の住人が主人公。

E.T.ではない主人公は住民たちから当然拒絶され、迷惑がられ、

市役所を通じてなんとか処理してもらいたいと思われる迷惑者でしか

ありません。著者はデビュー作『桃尻娘』を書いたときに

女子高生の内実はどうなっているのだろう?と考えていたら

「他人の中ににも人間が潜んでいる」そしてその「他人」とは

「他人」ではなくて「共通理解を可能にする人間という存在だ」

ということを発見したそうです。(橋本治『橋本治という考え方』より)
橋本治という考え方 What kind of fool am I

今回はゴミ屋敷の住人の中に当然潜んでいるはずの「人間」を

描いていきます。この主人公の人生が語られる際の背景となっている

戦後から現代に至るまで刻々と変化していく昭和の描写は圧巻!!

またラストの「巡礼」の場面では神々しさすら感じてしまいました。

これを読んだ私は『E.T.』を観て感動するのと同じようには『巡礼』を消費はできないと

感じました。ふと見渡せば身近なところに理解すべき人間はたくさんいますから。
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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ゴミ屋敷の主は私だったかもしれない, 2009/12/28
レビュー対象商品: 巡礼 (単行本)
私には、この作品を読むまで、「小説を書く橋本治」さんよりも「時評やエッセイを書く橋本治」さんの方がイメージとして強かったのですが、これを読んでしまったらそのイメージが一変してしまいました。
ちょうど、本書を読む前に、「鎮魂は作家の仕事」(『ひろい世界のかたすみで』所収)という橋本さんのエッセイの中で出会った、「哀れな死に方をした人に対して、ただ、「可哀想に」とだけは言えません。「可哀想」で終わってしまったら、また同じように「可哀想な死に方」をする人が出て来る可能性があるからです。「可哀想な例をくり返さないためにも、あなたの人生を徹底的に分析します」は、意味のあることなんじゃないかと思います。」という一節が、そのまま本の形になったような作品だと思います。
自分の人生を「意味」で埋め尽くそうとしているうちには訪れない「平安」を、「無意味さ」をじっと見つめることで得る過程を共に歩ませてもらって、自分の中にある「ゴミ屋敷」の片づけにも手をつけようか、という勇気をくれる一冊です。
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23 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ヒトのあり方, 2009/9/8
レビュー対象商品: 巡礼 (単行本)
橋本治著『巡礼』を読了。

最後は、もう大泣き。。。

生真面目で不器用な主人公が生きた戦後から現在までが
語られて行く。

要領が悪いと言ってしまえば、それだけなのかも知れないけど
そんなヒトは世の中には沢山いるだろう。

ヒトと関わって始めて成立するのが、人間としての生活なのかなぁ
と、ちょっと考えてみたり。
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