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川端康成集 片腕―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)
 
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川端康成集 片腕―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫) [文庫]

川端 康成 , 東 雅夫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本初のノーベル文学賞に輝いた川端康成は、生涯にわたり幽暗妖美な心霊の世界に魅入られた作家であった。一高在学中の処女作「ちよ」から晩年の傑作「片腕」まで、川端美学の背後には、常に怪しの気配がある。心霊学に傾倒した若き日の抒情的佳品や、凄絶な幻視に満ちた掌篇群、戦後の妖気漂う名品まで、川端文学の源泉となった底深い霊異の世界を史上初めて総展望する、至高の恋愛怪談集成。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

川端 康成
1899~1972。医師の息子として大阪に生まれる。両親、姉、祖父母と次々に肉親を失い、15歳で孤児となる。中学2年から作家を志し、東京帝国大学英文科に入学後、今東光らと第6次「新思潮」を発刊。新感覚派の旗手として創作・批評に活躍する。68年にノーベル文学賞を受賞。72年に自殺

東 雅夫
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 380ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2006/07)
  • ISBN-10: 4480422412
  • ISBN-13: 978-4480422415
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By くわもちじんぺい トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 帝国大学在学時の処女作からその44年後の「片腕」まで、心霊学に傾倒した影響を感じさせる短編の数々。個々の作品は、年を経るうちにオカルト文学から幻想文学に洗練されているように感じられる。朝日新聞の連載で筒井康隆がシュールレアリスムの名作にあげた「片腕」は、古典派でストーリーに起伏が少ないという川端文学のパブリック・イメージをガシャーンとひっくり返してしまう。
 ともすれば若者には退屈な作家として片づけられがちな川端が、若い頃から才気ほとばしる先鋭文学家だったことがまざまざと見える。
 そして、作品集全体に気鬱と死の影が、色濃くただよう。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
ノーベル賞作家に素人が言うのも何だが「うまい」

筒井康隆がシュールレアリズムの極致と言う『片腕』収録。
川端は小説の中でたくさん嘘をつく。
「湿った日に香水をつけると体に染み付いてとれなくなる」
「爪が指より長い人は、指を触られるとくすぐったい」
そして、自分の作品がある人には喜劇に見えていることをわかっており、サラリと否定する。
「私が喜劇にしてはいけない」

未通の娘の右手だけを一本借りて。アパートに戻ってきた男、これはコントである。
娘の右手を自分の左手につけ替えてみるという行為、そうしても、血が通わないと感じる男と女
こんなベタなメタファー、笑ってしまいそうなのに笑う一歩手前で止まる技巧「うまい」

そして、ショートショートの名手星新一の心胆を寒からしめた『心中』も収録。
オチを言うわけにはいかないが。こういう方法の「心中」だということだろう。
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By ROH
形式:文庫|Amazonが確認した購入
川端康成と言うと伊豆の踊子と雪国のイメージだったのですが、短編怪談とされる本書の”片腕”は普通の平凡感覚である自分に新感覚派の才能を見せつけたみたいで、3回読んでも分かりません、ところどころで引っかかり、なんども文章を引き返してもそうでした、もっと読まなければならないようです。
太宰治を審査で落とすくらいの人だそうですから、稚拙な思考では歯が立たないのかもしれません。
自分は肺炎のため、他の人にうつらない様に病院の真っ白い個室に入れられてこの作品を読んでいました。
日頃は、町道と県道に挟まれ、両隣は工場と宗教施設という喧騒の中で暮らしているので個室の白い病室は信じられないほど静かで、ビルの一階にある
物置きの様でした。
”片腕”を読むには打って付けの環境だったのですが、自分の中には車がやってくる描写の見事さは伝わったものの、主人公と片腕を貸した女性とのやりとりのところを疑問に思ってしまい答えを探そうと読み返してしまいました。
不思議なやり取りは現実の尺度で測りながらもそれに収まらないから驚嘆するんだと思いつつも自分に感覚がない冷たさ故か受け止めていませんでした。
病室の特殊な環境に恵まれた中でも分かりませんでしたが、この作品を持っている以上はまた読んでみたい不思議な怪談です。
ただ、ただ、読んで不気味な感じというだけではないような気がして、でもそれだけかもしれません。
それが怪談なのかもしれませんが・・・・・・・・・
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