非常に良い本です。この本は訪問薬剤管理指導の手引書として書かれています。しかし、薬剤師ばかりでなく、在宅ケアにかかわるすべての人に役に立つ本です。川添哲嗣先生の発想は、薬剤師という視点はもちろんですが、人間そのものに肉迫する「対人援助職」という基本的な視野に立っています。特に、難しい患者さんと「円滑にコミュニケーションする」ことに重点が置かれ、様々なテクニックや知恵がちりばめられています。また、食事、睡眠、排泄などの基本的な生活に関心を持つことを繰り返し本の中で説いています。つまり、実は在宅ケアのすべての支援者がもつべき視点を基盤に、薬剤師の活動をしているということです。対談形式で書かれており、非常に読みやすい本です。これから在宅ケアにかかわる専門職の方、また、かかわっている方々に、ぜひご一読をお勧めします。