巷間に出ている写真集とは一線を画している一冊であると思う。
大人数のグループの写真集に代表される『明るい内容』を想像したのならば裏切られるだろう。
全体を通して感じられるのは、いい意味での『淫靡さ』。
とくに目の表情が今までの彼女の写真集とは違うものに感じられる。強いのだ。
また、昨今の写真集のように笑顔が満載といった構成ではなく、
笑顔をまったくといっていいほど排除している。
これは演技力を求められるものだろう。
豊満なスタイルと独特の表情で我々を魅了してきた川村ゆきえ。
今回はその手法を捨てて、新たな境地へ一歩踏み出しているといえる。
十年後、この写真集を見ても決して色褪せたものには感じないのではないだろうか。