ジョン・ハートの作品を残念ながら読む機会が無く最新作の「ラスト・チャイルド」から読みはじめたのだが、今回読んだ「川は静かに流れ」と「ラスト・チャイルド」を、どうしても比較してしまった。
訳者の東野さやか氏は、「ラスト・チャイルド」の後書きで「川は静かに流れ」を高く評価していたようだが、私としては「ラスト・チャイルド」のほうを評価したい。
「ラスト・チャイルド」には、ストーリーのテンポの良さや意外性なども含めて読者を飽きさせない緊張感があり、人物描写、背景の設定なども優れていたように思える。
今作は、物語の半ば頃になると何か冗漫なストーリー展開になっていたように感じたのは、私の個人的な趣味なのかも知れないが読んでいて少し退屈になってしまった。
何よりも事件の舞台である大農場の描写が少ないことにも違和感を感じたのは否めない。
物語の結末への展開は興味深かく退屈もしなく面白く読みすすむことが出来た。
氏の新作から第二作の今作を読んだのだから第一作の「キングの死」も読むことにした。
まー、「キングの死」も読もうと書いてしまったのは、嫌いな作家でないのだろう。