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そして、重要な人物として、喇叭爺の存在。少年達を、精神的に引っ張っていく、このお爺さんがすごくいい。大事なことをストレートに伝え、見守るそのスタンスがとてもいい。話の中心となるペンギンは、もちろん大切なのだけれど、脩がペンギンを通じて、川を見つめ直す、知っていく過程が、ゴム丸や河童を、より深く理解していく過程と重なっていて、彼らの、小学5年生なりの葛藤、逡巡、決断、団結などのようすが、実に気持ちよく心を揺さぶるのです。「川の名前」で、自分の居場所を表すという考え方。とても、地球規模的なスケールで、感動しました。いいなあ、おおらかだなあ、私だったら、どう言えばいいのかなあ・・・しばし、考えたりして楽しみました。そして、喇叭爺のいうように、流れ、出でて、巡り、還ってくる自然の不思議さに、心うたれました。
脩たちを取り巻く、大人社会。親の離婚、再婚。受験。将来へのレール。自分を見つめ、自分の力で、摂取し排除し、友達を知ることが自分を知ることにつながっていきます。読みながら、子供の力の底知れなさに、胸いっぱい。
この夏は、どこへも行けないのですが、脩たちのペンギン・サマーにつきあって、充分な気持ちにさせてもらいました。
この作品自体が一本の川となって読者を導いてゆくかのような感覚。
そして自然に涙が出る。自分の足元がいとおしくなる。
川や自然や空気や、そして自分自身がそこに存在していると、
両手を振り回して確認したくなる・・・この爽快感を、是非。
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