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嵐が丘 (新潮文庫)
 
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嵐が丘 (新潮文庫) [文庫]

E・ブロンテ , 田中 西二郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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登録情報

  • 文庫: 593ページ
  • 出版社: 新潮社 (1988/02)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4102097031
  • ISBN-13: 978-4102097038
  • 発売日: 1988/02
  • 商品の寸法: 16.5 x 12.2 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 328,381位 (本のベストセラーを見る)
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嵐の人々 2008/6/9
形式:文庫
 恋愛小説であり、復讐劇であり、悲劇であり、非常に読み応えのある作品で、英語文学の三大悲劇の一つともいわれています。
 大きく分けて二部仕立てになっており、一部はヒースクリフとキャサリンがともに過ごし、別れ、再会し、キャサリンが亡くなるまで。二部はキャサリンの死後、ヒースクリフが復讐のために画策し、自身の息子リントン・ヒースクリフやキャサリンの娘の二代目キャサリンを利用してアーンショー家、リントン家の全てを奪い、キャサリンと死後も一緒にいることを思いながら恍惚と死ぬまで。読み手はこの小説を読むことで、すさまじい風鳴り、豪雨、家の柱が軋む音、まさしく「嵐」のなかに身をおくことになります。
 正直なところ、登場人物に一言言いたい、「お前ら全員ちょっと落ち着け」と。全員が全員、ヒステリックで偏屈で自分勝手。エドガーはわりとまともな性格をしていますが、キャサリンがすさまじい。ヒースクリフを自身の一部と考えていて、しかしヒースクリフと結婚すると裕福な生活が続けられないからエドガーと結婚する。でもヒースクリフは彼女の一部なのだから、エドガーはヒースクリフも受け入れなければならない。ヒースクリフはヒースクリフでこれに負けないぐらい無茶をします。あとリントン・ヒースクリフの虚弱ぶりにも腹が立ちました。
 でもこの作品好きなんですよ。リアリズムで読むと欠点や気に入らない箇所はいくらでもありますけど、そういうものをすっ飛ばして読み手の根幹にあるものを揺さぶる力があります。新訳の評判も良いようですので、そちらも読んでみたいと思っています。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 嵐が丘を初めて読んだのは小学生の時です。当然、物語の大半を占める愛憎劇を理解できるはずもなく、脳症や熱病が理解できずなぜ登場人物がこんなに簡単に死んでしまうのか不思議に思いつつ、という状態でした。そして子供心にも大人とは思えない、駄々をこねているかのようにしか思えない、登場人物達の激しい感情の嵐。
 にも関わらず、ヒースクリフのどこまでも続く復讐劇、愛憎劇の展開に目が離せずに夢中に読んでいた記憶があります。
 そして、なぜか分からない熱いものを読後に感じていました。

 今、大人になってから再びこの本を手にとってみると、あの頃とは違った熱い感動を感じました。
 登場人物達の激しい感情や愛情の嵐は、駄々をこねている子供のような自分勝手さとしてではなく、深い愛ゆえの”狂気”として生き生きと映し出されて姿を現しました。 
 愛するがゆえに相手の幸せを考える、そんな理想では表す事のできない相手を激しく焦がれる愛情は、恋敵に復讐しようとも恋人が死のうとも薄れる事がなく癒される事もない。
 利己的で自分勝手で激しい気性を持つキャシーはヒースクリフを誰よりも深く愛していながら、見栄えもお金も持っているリントン家に嫁ぐ。ヒースクリフを自分の一部という程に愛していながら。そんなキャシーと同じくらい激しい気性を持つヒースクリフはリントン家の夫人として過ごすキャシーを、自分の一部であるという程に愛している。

 ヒースクリフの激しい愛はキャシー同様に他の誰かを傷つけずには成就できない程に暴力的です。そして決して成就する事がない。
 リントン家を始め、幼少の自分をいじめたアーンショー家、ふたつの家を手に入れ、その子供達を貶めても、もはや恋人も恋敵も自分を貶めた人間も亡くなっていて残っているのはヒースクリフただ一人。
 全ての復讐を成し遂げたヒースクリフはそれでもキャシーを恋焦がれてやまず、狂気にかられていく。まるで嵐が丘にキャシーの亡霊が彷徨っているかのように。
 死によって結ばれる純愛はよくありますが、ヒースクリフとキャシーもそうだったのでしょうか。
 

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
感動! 2011/5/24
By vadim トップ1000レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
いわゆる名作と言われる文芸作品を恥ずかしながらあまり読んだことがなかったのですが、以後名作中毒になりつつあるきっかけになったのが、こちらの作品です。長編は読むのにある程度は忍耐も要りますが、グイグイ引き込まれ、飽きることなく最後まで読みました。
この話は不思議な話であると思います。愛し合っている二人が結ばれることなく運命に翻弄されてしまうのです。だけど、二人の愛は本当に強く死んでから結ばれるわけですね。それが何の違和感もなく読んでいて納得できてしまうところに、この小説のすごさ、真実があるのでしょうね。キャシーのキャラクターがすごいです・・・いろんなひとも彼女に触発されて歌を作ったり、物語の中で語ったりしています。
エミリー・ブロンテの生涯の一作!、ですね。
名作を読む感動とは、このような真実、本物、魂、と言ったものに触れられる感動ですね。これからも山を登って征服するように、いろんな名作を読んでみたい、と思います。この世に人間に生まれ文字を学んだ者に与えられた最大の幸福の一つでしょう。
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