まず、僕がこの本を手に取ったきっかけは、昨今のドラッカーブームに感化され、経営を少しでも学んでみようと思ったからです。
とはいえ難しい経営指南書は敷居が高く感じ、簡単に面白く学べる本を探していました。
この本は、ほぼ実話と書いてあるが、小説仕立てで読みやすく、何より「崖っぷち投資家〜」のタイトルに惹かれました。
僕自身もリーマンショック時に株の信用取引で大きく痛手を受けていて、株の世界からほぼ撤退した経験があります。
それはさておき、肝心の内容で一番心に残っているのは、「お客様のため」を思う気持ちです。
このところ、「顧客第一主義」的な言葉がいたるところで目にしますが、実際はどうでしょう。
僕もこれまで、法人向けにシステムサービスを提供する会社におりましたが、経営者とか現場責任者とか口々に「お客様のため」といいながら、
実際には自社の利益や自身の利益を優先した行為に走ることが多いのも現実です。
この本を読むと筆者が本気で「お客様のため」を思っているのだと感じます。そしてその思いを経営戦略として優先している。ぜひ見習いたいものだと感心しました。
他にもこの本には、競争戦略やビジネス戦略について実話っぽい内容を元に解説をしています。
いろんな経営理論が世の中には存在しますが、学問・理論のレベルではなく、実践レベルでの参考書を求めていて、かつ投資経験があればなお面白く読めると思います。
最後に難点をひとつ。この本にはところどころに、経営のキーワードがちりばめられていますが、最後のページとかに一覧してあるとか、目次とリンクしているとかの工夫があればバイブルにできたかもしれません。