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崖っぷち弱小大学物語 (中公新書ラクレ)
 
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崖っぷち弱小大学物語 (中公新書ラクレ) (新書)

by 杉山 幸丸 (著)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

「定員割れ」を恐れ学生確保に躍起となる経営陣、専門学校に「進学」する学生、引きこもり学生の家庭訪問をする教師…。全体の3分の2以上を占める「E・Fランク校」に焦点を当て、教員・理事会・事務方・学長の実像を浮き彫りにする。日本をこれから動かしていくのはAランクやBランクの大学を出たリーダーだけではない。半ば無視されてきた「普通」のマジョリティこそが、否応なく次代を担っていくのだ。これは現役教員が贈る愛のメッセージである。


内容(「BOOK」データベースより)

大学を出てから専門学校に「進学」する学生、引きこもり学生の家庭訪問をする教員…。半ば無視されてきた「普通」の学生の実像を、現役教師が探る。次世代を担う彼らと向き合うべし。

Product Details

  • 新書: 206 pages
  • Publisher: 中央公論新社 (2004/10)
  • ISBN-10: 4121501527
  • ISBN-13: 978-4121501523
  • Release Date: 2004/10
  • Product Dimensions: 6.8 x 4.3 x 0.5 inches
  • Average Customer Review: 3.8 out of 5 stars  See all reviews (18 customer reviews)
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23 of 26 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars いんちき大学を見抜け, 2005/9/29
By A Customer
やる気のない学生に高度な研究教育などいらぬという意見もあるが、
逆に、学問に魅力など感じない無気力学生にこそ、本物を見せてやる気を引き起こすという、いわば大学経営の非常識を、これからは生き残り戦略とすべきであるという大胆な内容ではないだろうか?大学の中には、、学生のかき集めや金儲けが優先され、肝心の教育研究が無視されているところも増えているといわれる。また、学生の評価よりも、学内の事務ができるかどうかで教員が評価されている大学もあるという。だが、事務のできる教員は、学生にとっては魅力でもなんでもない。事務のできる有能な教員という尺度とは、受験生側の尺度ではなく、経費を節減したい経営者の論理である。そうした、改革といいながら、経営論理が貫徹され、実は一向に学生のほうを向いていない潰れる候補大学を見抜く目を持つという意味でも本書は高校生の必需品になるだろう。
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19 of 23 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 教育関係者必読, 2007/2/5
 サル学で有名な京大の霊長研から定年後、ある地方弱小私立大学の学部長として赴任した著者の体験記を軸に、現在の弱小大学の機能不全を告発し、そのあるべき姿を模索する。
 教員の注意もおかまいなしに友人との私語にふける、携帯を玩ぶ、頻繁に教室を出入りするといった授業風景は、もはや高偏差値大学においても常態化している。だが、著者の言う弱小大学には、さらに学生の無気力・無目的が付け加わる。かたや、入試制度改革、スポーツ推薦、留学生などあれこれ手段を弄して学生確保にばかり奔走し、大学の本来の目的である研究や教育には無関心の経営陣。研究中心の人生を歩んできた著者にはさぞや驚きであったことだろう。いくら打てども響かない学生と、締め付けと要求ばかりを厳しくする経営陣の狭間に立たされ、無力感のもと日々をやり過ごすか、有名大学への移動を夢見て自分の研究に励むより仕方のない、弱小大学教員の現状。その中にあって、へこたれずに奮闘する著者の姿は純粋な感動を誘う。
 著者によれば、現代日本の弱小大学の使命は、学生に「大学生活の目的を持たせ、心身を集中できる何かを探させること」を通じて、「これからの生き方を模索し、身につけ」させることにある。このような視点から本書は、教員・経営者・事務局・学長の果たすべき役割や責任に切り込んでいき、最終的に「大学は学生のためにある」という基本姿勢の再確認の必要性を訴える。大学が徐々に淘汰されて行く過程にある今日、弱小大学に存続の意義を認める著者の主張は明らかに時代の趨勢に逆行するものであり、高等教育機関としての大学の使命からも逸脱している。また、学生の教育法について格別な訓練や資格を得ているわけではない大学教員が、本当に上記の役割の適切な担い手であるかどうかにも、疑問の余地は残る。確かに研究・教育機関としての大学のあり方についてはさらに広い視角からの検討が必要であろうが、弱小大学がそのような役割を担わざるをえないという現状は、翻えせば大学入学に至るまでの教育制度・環境においてすでに深刻な機能不全が生じているという事実を示唆している。その意味で、本書は、多くの教育関係者にぜひ我がこととして捉えてもらいたい問題を告発しているとも言えよう。
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24 of 31 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 「大学」に子供を行かせるご両親にも。, 2005/3/10
By Cun (KOBE Japan (兵庫県)) - See all my reviews
本書は「学問のための大学」から「弱小大学」の学部長として転職してきた教員の実話である。
タイトルからすると「大学教育関係者向け」と思われるが決してそうではなくてこれからの「大学」に子供を行かせる両親、そして大学の経営陣や高校の進学担当教員など、さまざまな人にむけて鋭い指摘がなされている。

これからは「最高学府」と思われていた(誤解されていた)AランクやBランクの大学を出たリーダーだけではなく、半ば無視されてきたFクラスの「普通」の大学のマジョリティこそが、否応なく次代を担っていくのが現状である。2007年の大学全入時代というのは「普通」のマジョリティ、つまり授業中の私語、ケータイ、マンガ、化粧、熟睡などを当たり前におこなう大学生が大半を占めるのが「現実」である。

内容は、その「現実」を(以前の大学のイメージからかなりの距離がある)前提とし、いかに、そのなかで現状打破を試み、基礎学力のみならず基本的な「しつけ」もできていない学生を、如何に社会復帰を可能な「普通の学生」に育てるかの著者の試行錯誤の軌跡である。

「崖っぷち大学」という題名の如く大学関係者に向けたメッセージが半分近く占めるのは仕方ありません。
しかし「大学教育関係者」以外のさまざまな人、特にわが息子、娘がこんな「大学生活」をしているのだと、ご両親には知っていて欲しいと切に望む次第です。

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