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崖っぷち弱小大学物語 (中公新書ラクレ)
 
 

崖っぷち弱小大学物語 (中公新書ラクレ) [新書]

杉山 幸丸
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「定員割れ」を恐れ学生確保に躍起となる経営陣、専門学校に「進学」する学生、引きこもり学生の家庭訪問をする教師…。全体の3分の2以上を占める「E・Fランク校」に焦点を当て、教員・理事会・事務方・学長の実像を浮き彫りにする。日本をこれから動かしていくのはAランクやBランクの大学を出たリーダーだけではない。半ば無視されてきた「普通」のマジョリティこそが、否応なく次代を担っていくのだ。これは現役教員が贈る愛のメッセージである。

内容(「BOOK」データベースより)

大学を出てから専門学校に「進学」する学生、引きこもり学生の家庭訪問をする教員…。半ば無視されてきた「普通」の学生の実像を、現役教師が探る。次世代を担う彼らと向き合うべし。

登録情報

  • 新書: 206ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2004/10)
  • ISBN-10: 4121501527
  • ISBN-13: 978-4121501523
  • 発売日: 2004/10
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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29 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:新書
やる気のない学生に高度な研究教育などいらぬという意見もあるが、
逆に、学問に魅力など感じない無気力学生にこそ、本物を見せてやる気を引き起こすという、いわば大学経営の非常識を、これからは生き残り戦略とすべきであるという大胆な内容ではないだろうか?大学の中には、、学生のかき集めや金儲けが優先され、肝心の教育研究が無視されているところも増えているといわれる。また、学生の評価よりも、学内の事務ができるかどうかで教員が評価されている大学もあるという。だが、事務のできる教員は、学生にとっては魅力でもなんでもない。事務のできる有能な教員という尺度とは、受験生側の尺度ではなく、経費を節減したい経営者の論理である。そうした、改革といいながら、経営論理が貫徹され、実は一向に学生のほうを向いていない潰れる候補大学を見抜く目を持つという意味でも本書は高校生の必需品になるだろう。
このレビューは参考になりましたか?
34 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 サル学で有名な京大の霊長研から定年後、ある地方弱小私立大学の学部長として赴任した著者の体験記を軸に、現在の弱小大学の機能不全を告発し、そのあるべき姿を模索する。

 教員の注意もおかまいなしに友人との私語にふける、携帯を玩ぶ、頻繁に教室を出入りするといった授業風景は、もはや高偏差値大学においても常態化している。だが、著者の言う弱小大学には、さらに学生の無気力・無目的が付け加わる。かたや、入試制度改革、スポーツ推薦、留学生などあれこれ手段を弄して学生確保にばかり奔走し、大学の本来の目的である研究や教育には無関心の経営陣。研究中心の人生を歩んできた著者にはさぞや驚きであったことだろう。いくら打てども響かない学生と、締め付けと要求ばかりを厳しくする経営陣の狭間に立たされ、無力感のもと日々をやり過ごすか、有名大学への移動を夢見て自分の研究に励むより仕方のない、弱小大学教員の現状。その中にあって、へこたれずに奮闘する著者の姿は純粋な感動を誘う。

 著者によれば、現代日本の弱小大学の使命は、学生に「大学生活の目的を持たせ、心身を集中できる何かを探させること」を通じて、「これからの生き方を模索し、身につけ」させることにある。このような視点から本書は、教員・経営者・事務局・学長の果たすべき役割や責任に切り込んでいき、最終的に「大学は学生のためにある」という基本姿勢の再確認の必要性を訴える。大学が徐々に淘汰されて行く過程にある今日、弱小大学に存続の意義を認める著者の主張は明らかに時代の趨勢に逆行するものであり、高等教育機関としての大学の使命からも逸脱している。また、学生の教育法について格別な訓練や資格を得ているわけではない大学教員が、本当に上記の役割の適切な担い手であるかどうかにも、疑問の余地は残る。確かに研究・教育機関としての大学のあり方についてはさらに広い視角からの検討が必要であろうが、弱小大学がそのような役割を担わざるをえないという現状は、翻えせば大学入学に至るまでの教育制度・環境においてすでに深刻な機能不全が生じているという事実を示唆している。その意味で、本書は、多くの教育関係者にぜひ我がこととして捉えてもらいたい問題を告発しているとも言えよう。
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dupin
形式:新書
いわゆるFランク大学の実態を余すところなく描出していて興味が尽きない。学生や教職員など大学関係者のみならず、大金を払って子弟を通わせている保護者にこそぜひ読んでもらいたい本だ。とりわけ教育を金儲けの手段としか考えず、学生や教職員を単なる商品扱いする経営者の姿は今日の教育の荒廃を象徴するかのようである。

いわゆるユニバーサル時代の大学のありようについて非常に示唆に富む書と言える。みずからの奉職する大学の内実をここまでさらけ出していながら、それでいてある種の爽快な感覚を読み手に与えるのは、教育にかける著者のひたむきさとそれに(ほんのわずかでも)答えようとする学生たちの心意気が行間から伝わってくるからであろう。「学生の方を向け」という著者の提言は単純であるだけにまさに傾聴に値する。
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身につまされる
いやぁ、これはかなり面白、というか身につまされると言うか、刺激的な本です。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/3 投稿者: aquatio
弱小大学の現状を知りたい人にはいいかも
面白いがリサーチがほとんど無い。個人的体験と感想にとどまっている。... 続きを読む
投稿日: 2005/6/30 投稿者: nofuture4u
「大学」に子供を行かせるご両親にも。
本書は「学問のための大学」から「弱小大学」の学部長として転職してきた教員の実話である。... 続きを読む
投稿日: 2005/3/10 投稿者: Cun
大学生き残りの時代の処方箋
 平成19年には大学全入時代が到来する。平成元年を一つのピークに高校卒業者数は漸減しており、平成19年には平成元年の3分の2程度になる。... 続きを読む
投稿日: 2005/1/13 投稿者: 平成の読書案内人
わが国の大学教育の現状を憂う人々必読の書
... 続きを読む
投稿日: 2005/1/10 投稿者: 浜本 宏
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