旅から帰った河井継之助は、長岡藩に戻って重職に就き、洋式の新しい銃器を購入して富国強兵に努めるなど藩政改革に乗り出す。ちょうどそのとき、京から大政奉還の報せが届いた。家康の幕将だった牧野家の節を守るため上方に参りたいという藩主の意向を汲んだ河井は、そのお供をし、多数の藩士を従えて京へ向う。風雲急を告げるなか、一藩士だった彼は家老に抜擢されることになった。
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中巻で一番印象に残ったのが福沢諭吉との出会い。
福沢と継之助は似ている。侍の時代が終わると予言していたこと、封建制度の限界を感じていたことなどがそれだ。
これほど似ている二人なのに、同じ結論に到達できなかった。福沢は「幕府が勝とうが、薩長が勝とうがどちらでもいい」という結論だった。しかし、継之助は、「私は長岡藩の家老で、長岡藩の独立を守らなければいけない」という結論だった。
「人は立場で生きている」
と継之助は言った。
もし、継之助が福沢の立場だったら、もし、坂本竜馬のように浪人の立場だったら今の日本はどうなっていただろうか。
そう考え巡らすと歴史は面白いなと、思う
その中で興味深いのが継之助の政治観。
当時の諸藩はその時勢にのっている側につく、といったその場その場でものを考える
ところが多かったようですが、継之助はむやみに人に語りはしませんが明確なvisionを
もち藩政にあたっていました。
その政治観は現代を生きる私達も大いに学ぶところがあるのではないでしょうか?
また武士の美的精神もところどころに垣間見ることができます。
もちろんそれは河合継之助流の美的感覚で当時の武士が必ずそうであったかは
わかりません。
江戸末期は混迷の時代でしたが、現在も変革が激しく難しい時代です。
ただ流されて生きるのは簡単ですが、情報があふれかえっている時代の中で、
どう決断し何のために生きて行くのか、そういった私達が生きるうえで重要なものとは
何かをこの小説は私達に示唆しています。
本当にお勧めです。
自然環境が厳しく、資源に乏しい。... 続きを読む
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