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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 3.0
40年体制形成の立役者,
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レビュー対象商品: 岸信介―昭和の革命家 (人物文庫) (文庫)
巣鴨プリズンから出所して5年もしないで首相になり安保改定を成し遂げた岸信介元首相の一代記が手際よくまとめてある。岸は戦前から優秀な官僚として著名であり東条内閣で大臣も勤めた。戦後の早い時期から占領終了後の二大政策課題である安保条約改定、東南アジアとの関係強化を明確に構想していたし、各界に広く人脈を築いてもいた。それにして超スピードの首相就任は岸がどれほど優秀であっても説明がつかない。政治の要諦は「戦前は天皇、戦後は数」と言い切る岸であって見れば最初に解明すべきは資金源だ(首相就任後の岸はインドネシア利権、韓国利権さらに航空利権が取り沙汰される。しかし問題は首相就任前の資金源だ)。巣鴨仲間でアメリカ(CIA)の代理人を長く努めたロッキード事件の児玉誉士夫との関係がまず注目されるが、本人への聞き書きを中心とする本書では触れられてない。また岸が占領(マッカーサーの腰巾着政権)後を具体的に展望できたのは野口悠紀雄教授のいう1940年体制を熟知していたからだろう。本書では黙して語られない満州国時代の一国を取り仕切った経験にこそ秘密があるだろう。
5つ星のうち 3.0
満州人脈の証言は必見,
By 偏執狂的読書暦 (東京都足立区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 岸信介―昭和の革命家 (人物文庫) (文庫)
岸信介の「正体」を突き止めることが本書の最大のテーマだが、著者自身答えには辿り着けなかったようだ。しかし満州時代の 人脈を中心としたインタヴューは岸の人間性にそれなりに迫る ものだった。 もう1つ、本書の中心的話題は満州時代の岸だが、個人的には 岸内閣の安保以外の政策(護衛船団方式など)が読みたかった のでその点は不満だった。もっともこれだけのスケールの政治 家なのである程度的を絞って描く有効性は分かるが。
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