この巻では昴エアの牧さんのお話が渋くて良い味を出している。県警の新見さんの呼びかけで山岳勇士達が出資して燕レスキュー設立は涙が出そうになる。
なぜ遭難・滑落に巻き込まれたのか?それには様々な理由があるはずだ。だが、経験豊かな人が万全の準備をしても事故が起こるのが山であり、主人公をはじめ救助側の人々は、そんな運命と独特の自然な構えで向き合おうとしている。
この本では、現場でのロック・クライミングや雪山登山そのものよりも、様々なアクシデントがおこった後の物語を通し、登山の魅力に裏腹な遭難・滑落等々のリスクがぎりぎりのところで描かれています。それほど登山経験があるわけでないからかもしれませんが、私には山の魅力とともに特に厳しさを伝えている良い本に思えました。