最初のほうの話がいまいち物足りなかったので、ちょっと期待しすぎたかーと思ったんだけど、おしまいの三つの話がとってもよかったので、「やっぱ、このシリーズはいいなあ。これからも要チェックや!」と、読みはじめた時と読み終えた時で、がらりと評価が変わりましたね。
本巻で新たに登場した山岳救助隊員・阿久津のキャラに、俄然惹かれて、「頑張れー」って応援したくなった「超クライマー」。
三歩とザックのふたりが、要救助現場に向かって必死に駆けつける姿が素敵で、かっこいいなあと思えた「頑張れる時」。
ナオタ君の涙にじんときた後、山の素晴らしさを讃える三歩の言葉、絵と話の清々しさに胸が熱くなった「心の山」。
本書収録のこのラスト三篇、よかったなあ。心にぐっとくるものがありました。
椎名久美ちゃんは、今回は居酒屋「ケルン」での活躍が印象に残ったなあ。阿久津君の先輩として、面倒見のいいとこ見せてくれてます。
上記、三篇のほか、「ありがとう」「嘘は罪?」「父の言葉」「続く道」「ワン モア トライ」「お山の動物」の話を収録。巻末に、「主人公と著者のキャラクターは似てますか?」との読者の質問にはじまる「おまけ」の四頁あり。
最初と最後で印象ががらりと、いい方向に変わった本巻の出来栄えに、私はかなり満足しましたです。石塚真一さん、「Nice Job!」