北アルプスで山岳遭難救助のボランティアをしている男、島崎三歩(さんぽ)の人間味がいいですねぇ。山で遭難した人たちを、懸命に助けようとするそのひたむきさ。その頑張りを、決してこれ見よがしに表に出さないで、とても自然に、自由に振る舞うんですよね。その三歩青年の姿が、とても素敵だなあ、きらきらしているなあと、じんとしびれてしまうのです。
そして今回収録の話でも、救助した人に声をかける三歩の「良く頑張ったね」「良く生きててくれた。ありがとう」の言葉が、身にしみて響いてきて、胸が熱くなりました。胃の腑にしみとおる言葉やなあと。毎回、ぐっときてしまうラスト・シーンが、ほんとにいい味わいのマンガです。
「三歩の山」「あの一杯」「朋友 1」「朋友 2」「朋友 3」「夢にみた山」「救助士(前編)」「救助士(後編)」「背中」を収録。ラスト一頁がとってもナイスで心にヒットした「あの一杯」が、一番気に入った作品。