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岩波哲学・思想事典
 
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岩波哲学・思想事典 [単行本]

廣松 渉
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社からの内容紹介

古今東西の哲学・思想と関連分野の事項・人名・書名から四一五〇項目を厳選。大・中項目を中心にした解説。三種類の索引を付載。

内容(「MARC」データベースより)

総項目数約4100を、第一線で活躍中の専門家が最新の研究成果を踏まえて執筆。重要テーマを文化横断的に考察し、著作は内容紹介だけでなく背景知識を含めて解説。哲学・思想を学ぶ上で必要な領域を一冊に収める基本事典。

登録情報

  • 単行本: 1929ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1998/3/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4000800892
  • ISBN-13: 978-4000800891
  • 発売日: 1998/3/18
  • 商品の寸法: 23.5 x 17.7 x 7 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 90,062位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本|Amazonが確認した購入
今のところこれに比肩する哲学事典はないといっていいだろう。古今東西の哲学・思想の項目が網羅されており、執筆していのもその道の泰斗ばかりであり、説明も解りやすく、それでいて格調が高い事典である。

ではここでひとつ、他の哲学事典について触れてみよう。

A.平凡社『哲学事典』:1960年代以降の、いわゆる「現代思想」について、あまり(ほとんどか?)記述がない。また徒に晦渋なところがあり、この事典を使うために別の事典が必要になるということが、ままあったりした。しかしオーソドックスであり、やはり格調が高いものだと思う。

B.講談社『事典 哲学の木』:新しい事典である。これは項目を引いて調べる類の事典というより、むしろ読み物を集めたものと言うよう。網羅的でも教科書的でもない。中沢新一、大澤真幸といった、比較的若く、独自の(クセの強い)論説を展開している人も執筆している。汎用性という点で△。

C.弘文堂『ラルース 哲学事典』:フランスのラルース社が編集したもの。その翻訳。装丁は立派だが、教科書的で、深みがなく、つまらない。良い点は、複雑な問題を説明、整理するために、表を多く用いているところである。原本『LAROUSSE Dictionnaire de la phlosophie』はペーパーバックの薄い本である。原本には写真が多数載せられているのだが、この日本語ヴァージョンでは削除されている。

D.三一書房『新版 哲学・論理用語辞典』(思想の科学研究会):大変個性的である。呉智英お奨めの一冊である。扱われている項目数は少ないが、高校生でも読めるくらい、易しく、クリアカットに書かれている。かといってレヴェルが低いわけではない。執筆者のひとりに鶴見俊輔がいる。これは豆知識。

E.岩波書店『岩波 哲学小辞典』:『岩波小辞典』シリーズのひとつ。古い。マルクス思想寄り。簡潔ではある。「辞典」というより「用語集」の趣がある。付録として「記号論理学への手引き」「古代哲学、スコラ哲学参考地図」が付いており、前者に関してはかなり役に立つ。

F.富士書店『哲学入門 哲学基本事典』:これも個性的。「一編 西洋哲学史概説」「二編 著名哲学者一覧」「三編 哲学基本用語」の三編から成っている。「一編」は読み物。あとは普通。

G.青木書店『新装版 哲学辞典』:マルクス思想に則った哲学辞典。

などがある。しかし、そんなにたくさんの事典を買い揃えるよりも、少し高価でもこの『岩波 哲学・思想事典』一冊求めるのがよろしい。より専門性の高いものを求めるのであれば、弘文堂の『フランス哲学・思想事典』『現象学事典』『精神分析事典』『カント事典』『ヘーゲル事典』『ニーチェ事典』などに進まれるのがよろしかろう。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
もし既に数冊の哲学関連書を読み、今後も読み続けるであろうと思うのであれば、当該事典を手元に置いておくべきであろう。寧ろ哲学とは無縁な者であっても、恰も国語辞典の代用として本棚に揃えておきたい一品である。内容の密度からすれば決して高い値段ではない。
但し、耳にしたこともない題名の本や哲学者までもが網羅されている反面、肝心の用語についての網羅性が圧迫されている感がある。項目として取り上げられていないものに数点ぶつかった。その点が残念ではある。
現在手軽に入手可能なこの手の事典は他に見当たらないが、こうした辞典的な形で哲学や思想を取り上げるのが存外理想型かも知れない。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
はっきり言って高価な事典です。そして、かなりのボリュームです。広辞苑を思わせる分厚さです。
高価ですが、現在入手できる哲学・思想事典で、ここまでキッチリと、洋の東西を問わず古代から現代まで幅広く網羅しているものは、他には無いと思われます。

私は、某大学の通信教育部で倫理・哲学を専攻していますが、ほぼ独学に近い形で勉強せねばならないので、この「岩波哲学・思想事典」にはかなり助けてもらっております。
(マーケットプレイスで安めに入手したとは言え)決して安い買い物ではなかったのですが、哲学・思想を学問としてきちんと体系的に理解するためには、やはり買っておいて良かったです。
今では、「判らない事があったら、取りあえず真っ先にコレを引く」事にしています。お陰で随分、大学のテキストや原典の理解が深まり、大いに役に立っています。
他の方のレビューにもあるように、この事典にも書いていない事柄はありますし(私の場合、古代ギリシャのエレア学派の哲学者・「メリッソス」を引いてみたら載っていなかった)、
書いてあっても「今一つ記述が物足りない……」という事も確かにあります。
ですが、それらを差し引いてみても、他の類似の事典を圧倒する程の内容の豊富さであることは間違いないです。
また、さらに「突っ込んだ内容」を求めるという事であれば、原典・原著にあたる必要が出てくるかと思いますが、その際にも、必ずこの事典は威力を発揮してくれる事でしょう。

先に書いた「書いていない事柄もある」と真っ向から矛盾するようで申し訳ないのですが、実際に何度も引いてみた感想は、「凄いな、何でも書いてある」でした。
あんまり「岩波」というブランドばっかりを持ち上げるのも気が引ける(汗)のですが、使った感想は、「やっぱり、哲学・思想事典の『横綱』だなぁ」の一言に尽きます。
他社でこれに匹敵する哲学・思想事典が出版されていない以上、やはり本書の有用性はダントツに優れていると言わざるを得ません。
ただ、残念ながら、初学者向けではないです。高校で世界史・日本史・倫理を履修済みであるとか、大学の一般教養で倫理・哲学を履修済みであるとか、ある程度の知識がバックボーンとして無かった場合、
読みこなすのにえらく難儀するかと思われます。下手すると無用の長物になってしまうかも知れません。
開けばそこは「用語の海」です。非常に明解ですが、「親切でやさしく」はありません。しかし、じっくり腰を据えて本気で哲学に取り組みたい方には、おすすめしたいと思います。
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