この本は、野菜を育て、収穫して食べるだけではなく、花を咲かせて種を採ろうと薦めている本だ。自分で種を採って、その種から育てると野菜が丈夫で病気に強くなり、味もおいしく、自分だけの野菜ができると著者の岩崎さんはいう。私も家庭菜園を楽しんでいるが、取り残しの野菜が花をつけて種を採ったことがあった。たくさん種が採れるので、おもしろがってやっていたのだが、それを蒔くことには不安を感じていた。今回この本を読んで、それでいいのだ、と力強い思いがした。店屋で種を買うときは、交配種の種ではなく、昔からある在来種の野菜の種を買うことが大切。そこから育てたものだったら、確実に自分で種を採って育てられるという。「マイ野菜」作りの夢がふくらむ。この本には、各野菜の種採りの方法が、じつに詳しく書いてある。写真も美しく、野菜作りがますます楽しくなる本だ。