登録情報
|
特に本書では「完璧主義者」や「繊細さ」という言葉が度々印象される。それがデビュー後の鍵になったというのは想像に難くない。最期の結末もそれらが関与したかもしれないが、これなくしてデビューも無かったし、トップアイドルにさせなれなかった。彼女の足跡そのものが彼女自身の燃え滾る程の情熱と努力で実った事が肌で実感できる。「努力」の素晴らしさをユッコ程提示してくれる芸能人も居なかった。
一番記憶に残っているのが素通りしてしまったスタッフに対して心を痛めた述懐。是ほど繊細な彼女を描写した部分は無いだろう。そして、最期の数日前名古屋の実家に帰った時、彼女だけ居ない家族の集合写真を見て無言になったシーン。本当に胸が痛い。この時、彼女はもう故郷には戻れない「芸能界」という世界と現実の距離に絶望していたのだろうか?生前最期に生身の人間とやり取りしたのは、意外にもたまたま同乗したタクシー運転手。この二人のやり取りも表現できない感情が出てくる。もし、この時ユッコの曲を選択していれば?などと一縷の望みが湧いて来る。
私も、彼女の最期の原因が恋愛がらみだとは思えない(思いたくない)もっと深い心理がユッコなら存在するはずだ。
でも、これだけは言いたい、最期の結末は悲しいが私達に夢を振りまいてくれたのもあなたの努力とアイドルへの「憧れ」の賜物であるという事を。
|
|