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岡崎京子―総特集 (KAWADE夢ムック)
 
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岡崎京子―総特集 (KAWADE夢ムック) [ムック]


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 「文藝」2001年夏号の岡崎京子特集の増補版。編集部曰く、岡崎京子の「言葉」にスポットを当て、彼女のアナザー・サイドを浮き彫りにしようという試み。

   冒頭には単行本未収録の短編漫画が2編収録されており、うち1編は初出不明の発掘もの。この時点でコアな岡崎京子ファンには買い、と言えるが、ほかにも岡崎京子のインタビューやテクストが多数再録されていて魅力的。美しく詩的な文章から、スッパリとした受け答えのインタビューまで、幅広く岡崎京子の言葉をたのしめる。漫画とセットになった対談「女のケモノ道」の、肩の力がぬけた中に鋭い視点が見え隠れするおもしろさなどは、実に岡崎京子らしい。

   また、岡崎京子とその作品について、吉本ばなな、宮台真司、椹木野衣が、それぞれインタビューに答える、という企画も本特集の1つの柱になっている。それはもうたくさんのキーワードが次々と飛び交う3者の岡崎論。彼らの言葉の奥に、さまざまな観点から読み解くことができる岡崎作品の、重層的な魅力が浮かび上がっている。「同時代的な作家」とよく言われる岡崎京子だが、実はそれだけではなく違う時代や環境の中で生活していた人間にとっても普遍的に刺激的な存在であることを、改めて感じさせてくれる。

   岡崎京子の漫画に触れ、なんらかの強い印象を受けたことのある人にはおすすめできる1冊。そして、読んだことのない人も、さまざまな書き手の思い入れたっぷりの文章や対談を読めば、きっと岡崎作品を手にとってみたくなるはず。(横山雅啓)

内容(「MARC」データベースより)

事故から6年近くを経た今も、岡崎京子作品への関心はとどまることがない。単行本未収録コミック、未発表資料のほか、吉本ばなな、宮台真司インタビューなどを収録。『文芸』2001年夏号の増補版。『文芸』別冊。

登録情報

  • ムック: 231ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2002/03)
  • ISBN-10: 4309976271
  • ISBN-13: 978-4309976273
  • 発売日: 2002/03
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 191,073位 (本のベストセラーを見る)
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形式:ムック
漫画家・岡崎京子について吉本ばなな・宮台真司などさまざまな論者が持論を語り尽くした贅沢な特集。巻末には岡崎京子の全作品レビューもあり、岡崎京子に興味を持ち始めたばかりの人には打ってつけの本であるといえる。

個人的には吉本ばななのインタビューに興味を持った。『リバーズ・エッジ』が傑作ではない、という指摘は本作発表後しばらくの期間を経て多くの論者が指摘するようになったことではあるが、吉本がここまで断定的に論じたというのは衝撃的である。私は吉本の意見に同調する部分もあるが、『リバーズ・エッジ』が駄作であるとは思わない。『リバーズ・エッジ』は、ある種の普遍性を持っていたがために、時代を経るにつれその衝撃の度合いが必然的に希薄なものとなるという逆説的な運命を持っていた作品だったと考えている。ただ、いずれにしろ、吉本の意見は全体的に見て、新鮮であり興味深い。

吉本のインタビューとは対照的に、読了後ある種の違和感を覚えたのは宮台真司のインタビューである。「ダウナー系まったり」などの独特のタームを駆使して岡崎の作品を語る宮台であるが、私には彼の理論があまり的を射ているとは思えなかった。「あえてする」という文脈で岡崎の作品を論じるというのは理解できるが、ACの議論にまで踏み込んでしまったのは行き過ぎであろう。少なくとも私には上野千鶴子より宮台の理論の方が「凡庸」に感じられた。

また、本作には岡崎京子の稀少な作品も何点か収録されている。その中で抜群に面白いのは「女のケモノ道」である。このようにフェミニズムを自分のものとして消化できるのは才能であると思う。『負け犬の遠吠え』の公刊よりもずっと前にこのような作品が存在したという事実を私たちは記憶しておく必要があるだろう。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ムック
 冒頭は、単行本未収録のマンガ『東京は朝の7時』『初恋・地獄篇』の2本立て。

 吉本ばななさんは、「新作は読みたいけれど、新作を描いてくれなくても、生きていてくれるだけで嬉しい」みたいなことをおっしゃっていて感銘を受けました。

 岡崎さん自身のインタビュー「電話はコミュニケーションを分断する」と、『東京ガールズブラボー』の巻末の浅田彰×岡崎京子の対談に、目から鱗が落ちました。岡崎さん自身の文章では、これが一番面白かったです。

 宮台真司さんは、岡崎さんを題材にして、彼自身の思想を語っているように思えました。

 椹木野衣さんは、岡崎京子とその時代のリアリティが伝わる良いインタビューでした。

 『エンド・オブ・ザ・ワールド』『私は貴兄のオモチャなの』『ヘテロセクシャル』のあとがきに、『女のケモノ道』に出てきた清岡卓美さんが出ていて嬉しかったです。

 大庭萱朗さんは、一番的を射ている意見をおっしゃっていると思います。

 足立守正さん・岡村みどりさん・臼井遥さんの対談は、マンガのキャラの鼻の穴について語っていましたが、私は今迄マンガのキャラの鼻の穴を気にしたことが無いから、とてもビックリしました。

 「岡崎京子を読み解くためのキーワード集」「岡崎京子作品徹底レヴュー」は、岡崎さんのファンになって間も無いので役に立ちました。

 他の人による評論ばかりではなく、岡崎京子さん本人の文章やインタビューやイラストや創作ノートやあとがきも。←はレアで貴重なので、岡崎京子ファンは必読。
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