1997年に出た『茶と人生』の改題・文庫化。
本書は、2000年にPHP文庫として出たもの(定価:457円)。
著者は、ビジネス・コンサルタントをしているという人物。『一流の条件』、『男のマナー』などの著作がある。
しかし、一方では学生時代から茶道部に所属し、現在も裏千家と関わりがあるとか。
本書は、岡倉天心が1906年にニューヨークで出版した『The Book of Tea』(英文で書かれたもの)の翻訳。また、山崎氏による解説が付けられている。
非常に読みやすく、分かりやすく訳されている。ほとんどは忠実な訳だが、一部に訳者独自の文章表現が加えられているとか。客観的に見ると、あまりに現代的な訳語になっており、いささかの違和感を感じる。
著者の訳出の意図は、現代人の生きる指針にしようというもの。解説も、そうした方向性で書かれている。賛同しかねる部分も少なくないが、まあ、それはそれでありかもと思う。