専門用語が多いので半導体関連の仕事に従事している人向けだと思います。沢山のデータが掲載されており、半導体産業の現状がよく分かります。また、内容はタイトル通りであり、企業は大きな決断を迫られていることが分かります。半導体は仕事が非常に細分化されているため、エンジニアは産業の全体像を把握しきれません。よって、半導体産業の歴史や現状をまとめた内容は大変参考になります。ひとつ残念であるのは、本書では、日本企業が取るべき戦略を提示していますが、戦略の立て方が技術偏重であることです。この分野はマネジメントの視点に立った議論が圧倒的に不足しているので、マネジメントを基にした分析も行ってほしかったです。特に、設備投資費や労働集約度の増加が大きな課題であることから、ファイナンスやオペレーションに関して議論が必要だと感じました。