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山県有朋―愚直な権力者の生涯 (文春新書)
 
 

山県有朋―愚直な権力者の生涯 (文春新書) [新書]

伊藤 之雄
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,365 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

陸軍と官僚を支配下において山県閥をつくり、デモクラシーに反対し、みんなに憎まれて世を去った元老・山県有朋は、日本の近代史にとって本当に害悪だったのか?不人気なのに権力を保ち続けた、その秘訣とは?首相、元帥、元老にして「一介の武弁」。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

伊藤 之雄
1952年福井県生まれ。京都大学教授。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。京都大学博士(文学)。確かな史料にもとづいて、明治維新から現代までの政治家の伝記を執筆するのをライフワークとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 485ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/02)
  • ISBN-10: 4166606840
  • ISBN-13: 978-4166606849
  • 発売日: 2009/02
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SANTI
形式:新書
今までにない豊富な資料を駆使した評伝。資料的価値は極めて高いだろう。

ただ、著者は「斬新な山県像」を提示しようとするあまり、ちょっと勇み足を踏んでしまったのではないだろうか。

山県にまつわるエピソードには、山城屋和助事件のようにおよそ褒められないものも少なくないが、どうも「愚直だが根はいい人」といった人物像を引き出そうとするあまり、そうした負の面の記述が意図的に(資料の豊富さにもかかわらず)軽くなっているような印象を受ける。つまり贔屓の引き倒し、といった印象を受けてしまうのだ。

既刊書とのバランスを取るためなのかもしれないが、それはせっかくの本書の価値をかえって下げることにならないか。力まずオーソドックスな評伝として書いていれば、充分に星5つ付けたくなる内容なのだが。また、著者は小学館日本の歴史の「政党政治と天皇」では、そうした語り口で成功しており、できないことではないはずだ。それともこれは新書編集者の趣味なのか。

もっとも著者は、山県の生涯を調べて行く中でその愚直さにのめり込んだとあとがきで述べている。うがった見方をすれば、そういう著者ならではの愚直な勇み足、ということなのかもしれない。
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34 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夜華
形式:新書
山県有朋ほど、嫌われている人物はいない。葬式すら金をばら撒かないと人が集まらなかったというエピソードがあるぐらいで、そこまで嫌われている山県有朋を近代政治史家である著者が、一次史料を駆使して山県の本質に迫った本。又、近代政治・軍事史の側面を持っており、新書の体裁を取っているものの、事実上の学術本でもある。

新書としては400ページ以上もの大作なので読みずらい部分もあるが、山県有朋を知らない人間にも理解できる内容となっている。特に権力欲の権化とも見られ、それが元で今でも嫌われている山県有朋に対し、筆者は別の面から山県の「実直さ」を評価している。評者も今までに無い山県評価に驚いており、特に陸軍軍制がどのように変貌していったのか。又、シビリアン・コントロール(文民統制)が明治時代の方がうまく運用できていた点は注目すべきであろう。

兎角、嫌われ者の山県有朋をあくまでも明治政治史および軍事史の中だけではなく、人間山県有朋の性格面を正面から評価したところがおもしろく、ある意味好感の持てる本ではある。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 21世紀のケインジアン トップ500レビュアー
形式:新書
 強大な権力者はよく嫌われるとは言うものの、山県有朋ほど、強大な権力と金力を持ちながら、嫌われている人物は少ないのではないだろうか。

その死去に際しては、葬儀にすら金をばら撒かないと人が集まらなかったと巷間厭味がてら言われたが、事実、陸軍のドンと呼ばれ君臨し続けたこの人物の葬儀は、生前の権力に反比例するように雨の中、訪れる人も少なく寂しく執り行われたとのことである。ただし、自分の子分の面倒だけは徹底的に見てやった。子分以外には、陸軍のドンとして陰に陽に権力を振りかざしたので、大多数の子分以外の人間からは、とにかく、嫌われたということであろう。

本書は、そこまで嫌われている山県有朋に、多くの史料を駆使して山県の軍人・官僚として新たな側面から光を当て評価した1冊である。

 山県有朋に対し、著者は軍人・官僚としての面から、意外にも山県の「実直さ」を評価している。そして、山県が、軍人・官僚として明治日本の陸軍の軍制や官僚組織をどのように進化させていったか、という部分は注目できるものであり評価するべきだと言う。
ともかく、その評判は別としても、軍人・官僚としての能力は高く、山県が確かに、明治時代の陸軍を世界レベルに近いものにまで持っていった大功労者であることは評価に値することであろう。

 余談になるが、私が庭園の素晴らしさでお気に入りの椿山荘は、山県が、自らの好みを目一杯盛り込み、贅を尽くして作らせた自慢の別荘である。だたし、その庭園から見える早稲田の森は山県と犬猿の仲であった大隈重信の拠点であり、そのことだけが、山県が椿山荘で唯一、気に入らなかったというのは歴史の皮肉と言うべきか。
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投稿日: 15か月前 投稿者: あるふぁ123
別の角度からの視点も加えて欲しかった。
 まず、新書でありながら、膨大な資料を調べつくした成果を評価したい。本当に新書で発売しても良いのかなと読み手として心配してしまった。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 浦辺 登
政治的人間の性格と運命を知る
明治維新の元勲・功臣の一人として、山縣有朋は、全陸軍と警察機構に君臨した歴史的事実がある。そして、多くの人々に愛される事なく、むしろ、憎まれかつ恐れられた元勲の一... 続きを読む
投稿日: 2010/1/16 投稿者: 時代錯誤
人間的な山縣有朋像
本としての評価は☆3つなのだが、
応援の意味で一つ増やしておく(笑)

山縣有朋について知るには、... 続きを読む
投稿日: 2009/9/27 投稿者: きさらぎ
新書の割に分厚く、読み応えがある。山縣の一生を簡単に追うのに最適な本。
新書とはいえ、山県の心情を断定しすぎているところに引っ掛かる。... 続きを読む
投稿日: 2009/6/26 投稿者: 左衛門
冷酷無比、権力欲と猜疑心の塊
東京・目白の「椿山荘」が、本書の主人公「山県有朋」の「もと別荘」だったことはよく知られている。... 続きを読む
投稿日: 2009/4/28 投稿者: 濱哲
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