山田章博氏の、そして鉛筆画の魅力が存分に味わえる一冊です。
200点以上の「ラーゼフォン」のイラストが約130Pにわたって掲載されています。そのうちのほとんどがTV版製作時に描かれた鉛筆での人物設定画で、中にはTVで使用されなかった服などの未公開イラストも含まれています。
紙の白と鉛筆の黒。そのたった二色から生み出されたにもかかわらず、そこにある、溢れんばかりの色彩感。見る者を惹きつけてやまないそれは、ただ素晴らしいの一言に尽きます。それこそがこの本の最大の魅力であると言っても過言では無いでしょう。
そういった本の性質上、カラーイラストは少ししかありません。もしかしたら、読む人を選ぶ本かもしれません。とはいいましても、「多元変奏曲」やラーゼフォンの初期バージョンの設定画も載っており、原作ファンの方なら一見の価値は絶対にあります。
発売日が延び延びになり、購入の際には、正直、不安もありました。ですが、最終的には、はっきりと思うことが出来ました。「買ってよかった」と。