登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
61 人中、54人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
胸に迫る ,
By はな (Japan 北国 ) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 山猫 イタリア語・完全復元版 [DVD] (DVD)
若いころ一度「教養のため」に見て、ほとんどなんの印象も残らなかった映画です。久しぶりに見返してみると、その豪華絢爛さの後ろ側に透けて見える普遍的な人間の心、人生の落日感などが今の映画には見られない説得力をもって胸に迫るのには驚きました。特に印象深かったのはバート・ランカスター演じる山猫公爵とカルディナーレ扮する甥の婚約者との関係。ディナーのテーブルで思わず娘に向かって体を乗り出し、はっと我に返って身をそらす公爵。それを知ってか知らずか敬愛の情を越えた親しさをもって接するカルディナーレ。この娘の下品なほどにこれ見よがしな若さ、美しさがこれからくる身も蓋もない新時代のシンボルとして描かれているようです。その娘に動物的に引かれていく自分の、完全には老い切っていない男性としての残り火を感じつつ、しかしこれから冬が訪れるように確かに老いがやってくることを痛いほどに理解している公爵の姿を描き出すヴィスコンティの技と、それに応えたランカスターの演技はもうお見事としかいいようがありません。この豪華絢爛たる舞踏会シーンは、無論目のご馳走的に楽しむこともできますが、人生の二重の意味での大終焉を経験する公爵の心象を描くためには、やはりここまでの豪華さが必要だったのでしょう。それにしてもこのごろDVDボックスとか称して意匠を凝らした商品がおおく、ヴィスコンティなどは真っ先に「狙われ」そうですね。こういうコンビニ風な豪華さはもっとも似合わない作家だとおもうのですが。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
貴族的趣味、耽美派の傑作。アラン・ドロンの罪深き美しさ。,
By
レビュー対象商品: 山猫 イタリア語・完全復元版 [DVD] (DVD)
ヴィスコンティが愛し、役者として育てた、アラン・ドロンが危険なまでに最も美しかった頃の作品。また、クラウディア・カルディナーレを一番美しく撮った作品でしょう。 シチリアの貴族を堂々と演じた、バート・ランカスター。 美術、衣装何もかもが、本物の公爵だった監督だからこそこだわって作られた、本物の芸術作品です。 谷崎文学など「耽美派」的芸術作品が好きな人にもおすすめですね。 絢爛たるイタリア貴族の世界が充分堪能できます。 同監督の「家族の肖像」でもランカスターは、堂々たる素晴らしい演技をしています。 監督が所有する邸で撮影されたりとか、監督の亡き母が身に着けていた宝飾品を撮影に使ったり、裏話にも圧倒されます。舞踏会のシーンもワンカットで撮られたり、ロウソクはすべて一本ずつ火をともしこだわったりなど・・・ 20年くらい前から、すっかりヴィスコンティの世界にはまり、片っ端から作品を観ています。 まるでワーグナーの曲に魅入られるような・・・危険な魅力ともいうべきか? 七年前初めてシチリアを一周旅しました、大都市パレルモを過ぎるとどこまでも続く緑の丘と、ごろごろと石のころがった荒涼とした丘の合間に人間の家がぽつりぽつりと、街にたどりつくまでは、ほとんど人間を見ませんでした。その丘の上に大きくて古い、映画に使われたかのような邸をいくつか見つけました。 こうしたシチリアの貴族を演じ切ったランカスターには、敬意を表します。そしてヴィスコンティの祖先は、ミラノ公であり、ミラノの大聖堂を建設しました。こんな監督だから、本物が描けたのでしょう。 生前、監督は淀川長冶氏を招待する時に、「邸は5つあるけれども、どこがいいか?」と聞いた逸話があります。 スケールが違いすぎます。
42 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ただひたすら素晴らしい!!,
By
レビュー対象商品: 山猫 イタリア語・完全復元版 [DVD] (DVD)
本物の貴族の末裔であるビスコンティ監督でなければ作り得なかったであろう、豪華絢爛な映画です。この映画最大の見所は、やはり公爵家の当主を演じるバート・ランカスターでしょう。精力的で、野性味のある人物でありながら、貴族社会と自らの家系の運命全体をこの上なく冷静な目で見ることができる圧倒的な知性も併せ持った人物、そんな偉大な人物像をバート・ランカスターは見事に演じきっています。あくまでも個人的な感想ですが、この映画でバート・ランカスターが演じているサリーナ公爵は、『ゴット・ファーザー』でマーロン・ブランドが演じたヴィト・コルレオーネに勝るとも劣らないほど、偉大なキャラクターではないでしょうか。 映画の最後、豪華絢爛な舞踏会のシーンが終わった後、ランカスター演じるサリーナ公爵は一人でふらりと舞踏会の会場を後にします。このシーンで彼の背中が背負っている、滅び行くものの悲しみとも当主としての勤めを全うした充足感ともつかない、なんとも言葉では言い表すことができない複雑で大きな感情、そしてサリーナ公爵の後姿にひっそりと漂う重くて荘厳な死の雰囲気、その全てを私はぜひとも多くの人に見てもらいたいです。 三時間を超える非常に長い映画ですが、見て絶対に損はしません。本当に素晴らしい映画です。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|