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山椒魚戦争 (ハヤカワ文庫SF)
 
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山椒魚戦争 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]

カレル チャペック , Karel Capek , 栗栖 継
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

水中工事の理想的な労働者として世界に輸出された大山椒魚の群れは、その優れた知能を駆使し、やがて第二の人類としての勢力を強めていった。海底の彼らは着々と恐ろしい計画を練っていた。膨大に増えた種族のため、陸地を海に変えて生活空間を獲得せねばならない。遂にある日、人類に山椒魚からの最後通牒がつきつけられた。桜井 誠画

--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

赤道直下の島の入江には黒々とした不思議な生物が棲んでいた。現地では山椒魚に似た姿から、魔物と怖れられていたかれらだったが、じつは高い知能をそなえていたのだ。自然の中で生きる無垢な山椒魚が現代文明と出会ったとき、その内面に生じた重大な変化とは?チェコが生んだ偉大な文学者カレル・チャペックが、人間社会と山椒魚の出会いを通じて人類の本質的な愚かさを鋭く描き、現代SFの礎となった名作。改訳決定版。

登録情報

  • 文庫: 502ページ
  • 出版社: 早川書房 (1998/12)
  • ISBN-10: 4150112525
  • ISBN-13: 978-4150112523
  • 発売日: 1998/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 708,257位 (本のベストセラーを見る)
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21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「日本の工作員の機密文書」を一目見よう!, 2002/9/10
レビュー対象商品: 山椒魚戦争 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
「決定版」と銘打つにはそれなりのわけがあります。
SFというかアンチユートピア小説の古典中の古典。したがって翻訳も戦後間もない頃を含め多くの訳が存在しています。ここで問題になるのがそう、旧共産圏の作品であるということ。
検閲校閲の嵐は、遺伝学に汚点を残すルイセンコ騒動にとどまらず、チェコ動乱に揺れたチャペックの作品にも容赦なく襲いかかります。今となってはどの版か確定できませんが、昔の翻訳のテキストとなった古いロシア語翻訳-ソ連版では多くの(表題にあるような自筆によるユーモアあふれる「挿し絵」も含めて。チャペックは日本語なんか読めなかったのですが、雰囲気を出すためにか、何かの日本語テキストを写した挿し絵を入れるほど念が入ってました。)過剰演出や体制批判ととられかねない表現が削除されており、チャペックの毒とユーモアに満ちた語り口が薄まってしまっています。
30年近く前、古本屋で入手した「世界SF全集」の1冊で、エレンブルクの「トラストDE」という同じようなもの悲しいアンチユートピア小説と合本になっていたほぼ完訳版を手に入れたのですが、これをチェコ版も参照しながら手がけたのが本書の栗栖氏でした。
その後文庫版を手にとって上記した「薄まり具合」にため息をついた記憶があり、本書は今ではもう入手できない「全集」版の系譜につながる「濃さ」を手軽に味わえる点で本当にお得です。
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18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 魅力的な作品, 2003/3/4
レビュー対象商品: 山椒魚戦争 (岩波文庫) (文庫)
 「山椒魚戦争」という奇妙な題名になぜか引かれて手にしました。読み始めて、これほど魅力的な作品をまったく知らずにいた自分を情けなく思いました。まず目次を見てください。優れた作品だけが持つ強い引力を感じる言葉が並んでいます。構成自体も独特で、読み手をとらえてはなさないものがあります。軽快なタッチで、エンターテイメント性もあり、映画にしたら素敵なものになるでしょう。著者が伝えたいことは深刻なものです。コミカルに、そして弾むように物語は流れていきますが、そうした著者の思いが最後の「作者が自問自答する」で一気に噴き出します。これまで比喩で述べてきたものを直接の言葉であらわにします。自問自答という対話形式が、抑えきれないさまざま思いがあったことを示しています。それが、読み手に深く考えさせるように自然と導くのです。この作品を読み、そして考え、私たちも「自問自答」するべきです。<
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 奢りはわが身を滅ぼす, 2006/7/17
レビュー対象商品: 山椒魚戦争 (岩波文庫) (文庫)
「ロボット」の著者としても有名な、チェコの奇才カレル・チャペックの代表作です。

太平洋上のある島で、ひっそり暮らす山椒魚に似た奇妙な生物達。強欲な人間は彼らの平和を脅かし、私欲のために便利な労働力として狩り出します。地球上で最も優れ、全てを取り仕切っているのは自分達と過信する人類の傲慢さは、やがて自らの破局を招き....。

科学の進歩の果てに人類が辿り着いたものは何だったのか、現代の私達にも痛烈に問いかける作品です。
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