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山椒大夫・高瀬舟 他四編 (岩波文庫 緑 5-7)
 
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山椒大夫・高瀬舟 他四編 (岩波文庫 緑 5-7) [文庫]

森 鴎外
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「安寿恋しや,ほうやれほ.厨子王恋しや,ほうやれほ」の『山椒大夫』,弟殺しの罪に処せられた男の心情を綴り安楽死の問題に触れる『高瀬舟』のほか,「お上の事にはまちがいはございますまいから」という少女の一言『最後の一句』など,烈しい感情を秘めつつ淡々とした文体で描いた鴎外晩年の名品6篇.(解説=斎藤茂吉)

内容(「BOOK」データベースより)

「安寿恋しや、ほうやれほ。厨子王恋しや、ほうやれほ」の『山椒大夫』、弟殺しの罪に処せられた男の心情を綴り安楽死の問題に触れる『高瀬舟』のほか、「お上の事には間違いはございますまいから」という少女の一言『最後の一句』など、烈しい感情を秘めつつ淡々とした文体で描いた鴎外晩年の名品6篇。

登録情報

  • 文庫: 174ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (2002/10/16)
  • ISBN-10: 4003100573
  • ISBN-13: 978-4003100578
  • 発売日: 2002/10/16
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いせむし トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
この短編集、面白いです。

鴎外が50代を超えた大正時代に書かれているのですが、

文体、テーマ、倫理観等、現代小説と何ら変わりません。

特に簡潔な文体の力強さは驚きます。

藤沢周平や松本清張等を連想しました。

志賀直哉や谷崎のようなだらだらした小説、随筆とは全く異なる世界が広がります。

鴎外は現代小説の始祖と言われますが、

この短編集でその意味がよくわかります。

安楽死を扱った「高瀬舟」、嫉妬に狂った女詩人の殺人を描いた「魚玄機」、長い別離の果てに再会を果たした老夫婦の「じいさんばあさん」、「山椒大夫」などどれもお勧めです。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 まず『山椒大夫』は読んでいてどんどん先が気になるような内容だった。どんどん中心人物が変わっていくのも面白い。後半は疑問におもう部分もあるが、もう一回読み直してみると納得できて深みのある作品だと思う。
 『高瀬舟』は安楽死が主題の話。弟の死の場面は私にはちょっと体が痛くなるような内容だが、だからこそ苦しみが伝わり、喜助の決断した時の気持ちを考えさせられる。庄兵衛と喜助の価値観の違いも書かれており、喜助の性格を考えるのが面白い。
 また、この2作品に共通してでてくる単語があり、森鴎外の作品の面白さを発見することが出来ると思う。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
高瀬舟が一番印象に残った。
弟を安楽死し島流しになってしまった境遇の主人公(喜助)が淡々と描かれている。
特に、安楽死の場面は情景が浮かんできて鮮烈な印象を受けた。
最も感銘したのは、喜助が「足ることを知っていて」、自分のおかれた境遇を
悲しむのではなく、むしろ全面的に受け止めていることである。
人はこのような境地に達することは本当に出来るのだろうか。
そんなことを感じた一冊である。
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