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山本勘助 (講談社現代新書)
 
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山本勘助 (講談社現代新書) [新書]

平山 優
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容説明

稀代の軍師の業績を日本で初めて完全再現!武田信玄の軍師として名高い山本勘助は実在しなかった実在していてもさほどの人物ではなかった、との定説に挑み、資料「甲陽軍鑑」を再評価し勘助の実像を明かす

内容(「BOOK」データベースより)

戦国最強、風林火山。その礎を築いた「軍師」が武田信玄に授けた哲学を初めて克明に再現する決定版。

登録情報

  • 新書: 240ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/12/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 406149872X
  • ISBN-13: 978-4061498723
  • 発売日: 2006/12/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bons VINE™ メンバー
形式:新書
『甲陽軍鑑』に描かれている「山本勘助」像を追い求めた本。
どのような地位にあったか諸説あり、存在自体も疑われている
「山本勘助」という人物に迫る。

戦国好きの間では知らぬ人はいない山本勘助であるが、その
人物像には多くの混乱がある。その辺りの議論を、この本は
分かり易く解説してくれている。

1969年に発見された「市川文書」で「山本管助」なる人物が
確認されたことで、「山本勘助」がまったくの空想の人物で
ないことが明らかになったことは周知の事実である。しかし、
この「山本管助」と「山本勘助」が同一人物であるかには
疑問が残されている。そこで筆者は、『甲陽軍鑑』の資料と
しての信憑性の検討を行い、後世になって付け加えられた逸話
を取り除いて、『甲陽軍鑑』そのものの再評価をしている。

さらに第四章では築城術について書かれており、これが秀逸。
『甲陽軍鑑』で紹介されている勘助流の軍略・築城術に光を
あてた本は少ない。特に「馬出」については、躑躅ヶ崎館でも
発見されたため(実際に私も見てきた)、その重要性が強調される。

最後に、『甲陽軍鑑』における「山本勘助」が創作であった
としても、その創作した意図が何であったかを探っている点
は興味深い。
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:新書
 山本勘助に関する実証的な研究というのは、実は史料的な制約も大きく、現在ドラマなどで描かれているのは後世のフィクションになどによる部分が多いのだとか。本書は唯一の一次史料である「甲陽軍鑑」にあえて依拠し、その実像にせまる。

 この「甲陽軍鑑」という書物、事実関係や年代に問題が多く、これのでアカデミズムの世界ではあまり芳しい評判がなかった。しかし本書は慎重な史料批判から、山本勘助像を描き出し、それが実在した他史料の彼と同一人物である可能性が高いと結論づける。

 その山本像は、やはりドラマや小説で描かれるものと一味もふた味も異なっていて興味深い。また、彼の目指したこ構想についても、その後の歴史展開を踏まえると感慨深いものがある。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
決定版! 2007/2/2
形式:新書
大河ドラマ「風林火山」が好調のようだが、本書は主人公・山本勘助の真実の姿を知るには最も適した一冊だと思う。勘助の活躍を記述する唯一の一次史料「甲陽軍鑑」は、明治時代以降、猛然と日本に流入した実証主義的歴史観によって「あやしい史料」とみなされ、誰も本気でこれを読み込んでこなかった。そのことが、山本勘助の実像が誤って伝えられる原因であった、という。本書の筆者は、周囲の研究仲間から「山本勘助などという虚実あやしい男をまともに相手にしたら学者として信用を失うぞ」とまで忠告されながら、真実の勘助像に迫る情熱を抑えられず、愚直なまでに真正面から「甲陽軍鑑」を読み込むことで、新たな山本勘助像の構築に成功している。それは、現代の私たちも驚くようなリベラルさと、クレバーさを備えた理念と知性の人であった。

大河ドラマ便乗本ではない。誰も挑まなかった試みに果敢に取り組み、豊かな成果をあげた勇気ある本である。
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