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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
戦前再考もよい,
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レビュー対象商品: 山本五十六 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
定番の、五十六本。上巻は、開戦直前までの話である。 駐米海外武官、ロンドン軍縮会議での逸話、 海軍次官時代、3国同盟締結に猛反対し、 命を狙われる話など、とても興味深い。 山本の攻め一本の性格や、とことんまでやるという性格 などの人間性も面白い。 また、新聞記者などへの情報の与え方など、 メディア操作をきちんと理解していたのか、と感心する。 歴史にifはないけれど、 連合艦隊司令長官でなく、政治の舞台を与えることができたら、 全く違った世界ができていたのでは、と思えてしまう。 「男の修行」や「・・誉めてやらねば人は動かじ」 など、気になる名将です。
36 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
不世出の伝記文学,
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レビュー対象商品: 山本五十六 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
本書を含めた、阿川弘之の海軍提督三部作を読むと、もう他の伝記作品は読めないのではないかと思われる程、素晴らしい伝記文学である。 伝記というとどうしても偉人崇拝的な筆致になる嫌いがあるが、本書ではそれは見受けられない。例えば、山本五十六が大本営参謀辻政信により、陸軍の厳しい戦況を訴えられ、海軍の応援を約束する行で、「山本はハラハラと涙をこぼし」とある。普通なら、「山本はそれほど情に厚い将軍であった」となるだろうが、本書では、「これは本当かどうかわからない」と続くのである。漫然と読んでいてはなんだかよくわからないのも、本書の特徴に一つであろう。つまり、読者に考える余地を与えてくれているのである。しっかり頭を働かせながら、深く読めば、山本五十六という「人間」を見つめ、歴史的にみてかれに良かった点、悪かった点を冷静に見つめることとなる。そして結局、「でもやはり、偉大は人物であった」ということになるのではなかろうか。これは、「海軍提督三部作」に共通して言える事である。 生きるとは何か、戦とは何か、組織とは何か、歴史的、大局的認識に基づいた判断とは何か・・・。考えずには居れない作品である。
25 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
柔軟な思想をもちながら・・・,
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レビュー対象商品: 山本五十六 (上巻) (新潮文庫) (文庫)
軍人、というと、終戦もはるか時間の彼方に去った今、もはやステレオタイプなイメージしか残っていないだろう。特に山本五十六といえば、太平洋戦争の始まりである真珠湾攻撃を指揮した人物。徹底的に嫌われていてもおかしくない。しかし、この小説は、これを読まなければ全く知られないであろう彼の柔軟な思想や海外についての豊富な見識が描かれており、彼こそがもっとも真珠湾攻撃にも、そもそも三国同盟にも反対した人物であることがわかる。 「賊軍」の長岡藩に生まれ、必ずや何かを成すと心に秘めた幼少年期、青春期。飛行機や空母について熱心に学び、「航空屋」と蔑まれつつも先見の明に磨きをかけた日々。駐米日本大使館付武官としてアメリカはもとよりメキシコなどにも足を伸ばして見識を深!た時代。飛行機時代を最も強く予見した男が、反対しつつも航空機の奇襲で開戦してしまった悲劇。 余りにも多くを知りながら、最も望まない道に進まざるを得なかった彼の運命に、特に下巻になると哀しくて仕方なくなる。
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