「ネットワーク共産主義」と題したコラムでは、1990年代、共産主義国家と入れ替わるようにネットワーク化された情報やソフトウエアが台頭した事実を取り上げ、「ここには新たな共産主義の可能性が存在している」と指摘する。一方、「コンピューターやソフトウエアは一種のインフラであり、『Linux(リナックス)』のようにソースが公開されていく」という見方に対しては、道路や電気のような現実のインフラが、むしろ一部クローズドな方法に移行しているとし、疑問を呈する。
そのほか、闇経済の実態、社会と“たかり”の構造、“官僚いじめ”への批判、非政府組織(NGO)・非営利組織(NPO)の盲目的礼賛への否定など、様々な翻訳・執筆経験の中で培った著者の独自の見解を、率直に披露している。
(日経ビジネス 2001/04/16 Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)
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