本来は高校生や大学受験生のための日本史資料として作られた本書であるが、これだけよく整理され、しかも千円でお釣りがくるというのは大変有難い。特に日本史に興味がなくとも、日本という国が、そして我々が歴史的存在である以上、どうしても色々なことを理解する上で歴史的理解というのは避けて通れず、そうした折にこれだけ容易にそれぞれの時代のImageが明確に掴めるように配慮されている本というのは、大変強力な助っ人である。歴史的なものが必要になっても、なかなか浩瀚で難解な本を紐解くというのは難しいので、有難い限りである。
所々に挟み込まれた特集だけを拾ってみても大変興味深い。
弥生時代の巨大集落遺跡
斉明天皇の時代
律令制下の貴族
律令国家と蝦夷
奥州平泉文化
鎌倉
蒙古襲来絵巻の背景
日朝関係史
蝦夷地と北海道
琉球と沖縄
日本と台湾
明治期の日中関係
満洲移民とその崩壊
戦後の女性史
戦後の日ソ関係
戦後の沖縄
戦後の日中関係
現代の生活・文化
ノーベル賞と国民栄誉賞
是非一読を薦めたい。