地図もコンパスも持っていたのに、低い山で何度か道に迷ったことがある。
下り道の平坦な林で、間違って仕事道に入りこんでしまい、途中で気付いて引き返したが、子連れのパーティーだったのでひやりとした。
単独行で、ガレ場を渡った時に道を失ったこともある。地図に書かれた登山道が土砂崩れにともなって変更されていたのを認識していなかったのが原因だった。
本書では、そのような迷いやすい場所や地形、地図に書かれている登山道が人工物でしばしば変更されていたり完全ではないこと、そのために先読みがポイントであることなどを、豊富な事例をもとにわかりやすく解説してある。地図と現場のカラー写真が対比してあるのも、説得力がある。
二回読んで、再発見したところも多い。
地図の初心者にも、ある程度読めると思っている人にも勧められる。