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その日はとても幸せな日でした。10月23日の朝、マリが三匹の子犬を産んだのです。が、幸せはおそろしい地震で崩れ去ります。鎖につながれたマリ、家具の下敷きなったおじいちゃんと子犬たち。もうだめかと思われたなかマリはがんばります。そして奇跡がおこります。でもマリたちは避難するおじいちゃんにはついていけません。16日間マリは・・・・・・。
読んでいるうちに涙が出てきました。
地震の悲惨さ、あきらめないで頑張ることの尊さ、命の大切さ。みんなに手にとって読んでそして可愛いマリと子犬の写真を見て欲しいです。
この本の売上の一部は中越地震復興のために使われるそうです。
マリは特に名犬ではなく、犬離れしたお手柄を立てたわけでもない。ごく普通の雑種犬で、犬ならごく普通の事をしただけである。しかし、だからこそ、作り物めいたところがなく、マリのいかにも犬らしいけなげな愛情と、その結果の小さな”奇跡”にホロリとさせられる。また、地震直後の場面は、淡々とした描写ながらも、とても緊迫感があった。
だが、人間だけが避難させられ、村に置き去りにされてからのマリの物語は、致し方ない事ながら、人間の想像によるファンタジー的なものになってしまい、迫力が大幅にダウンしてしまった。地震直後の話に、もっとページを割いた方が良かったように思う。特に、飼い主が2時間もかけて階段を降りたというエピソードは、この物語の最重要のポイントだと思うので、あとがきでチラリと触れるだけではなく、本文でもしっかり描いてほしかった。
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