最初は映画で見ました。
全部実名で、公安当局から規制されたため、今はほとんど流通していませんが、
健さんが田岡に扮した映画を見て、田岡一雄という人間に興味を持っていました。
私は、日本人だったら是非見ておくべき映画だと思ったのですが。
自伝では、映画に出てこないエピソードがかなり含まれています。
特に不遇な少年時代から、終戦直後の混乱期、一部の不良戦勝国民の暴挙から
神戸を守るため自警団を結成、組長襲名、大長事件までは、
自伝という一方通行性から生じる美化、誇張された部分を差し引いても、
かなり読み応えがあります。
トップに君臨してからは、自伝性が急激に薄れていきます。
直接本人が現場で指揮を取ることが無くなったせいでしょう。
聞き語り的な話に終始するのみで信憑性がありません。
病床に伏して、兵庫県警の壊滅作戦に断固抵抗するあたりから、
再度面白くなります。