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このCDは、そんな山口百恵の残した様々なヒット曲を、彼女の歌を愛した第一線のアーティストが、その個性を生かして繰り広げた歌の競演とも言えるトリビュート・アルバムです。
第1曲目の鈴木雅之の「さよならの向こう側」からいきなり圧倒されましたね。彼女の歌声とは全く別の雰囲気で歌いこなし、違う面からスポットライトをあてたような鮮やかさを感じました。
第2曲のI WiSHの「いい日旅立ち-Tribute Version-」は微妙でしたね。やはり山口百恵のしっとりした歌声の方に馴染みもあり、歌心や情緒といったものもオリジナルに軍配を上げたくなりました。
第3曲目のRAG FAIR の「横須賀ストーリー」は爽快でした。ア・カペラのこのようなスピード感溢れるアレンジによるハーモニーを聞かされますと、原曲の持つ雰囲気とは別の音楽に仕上がっていますが、これはこれで聴きほれてしまう演奏でした。
それ以外で印象に残ったのは、大橋純子の「美・サイレント」やアン・ルイスの「イミテイション・ゴールド」が、原曲の持つ味わいを壊さずに違う彩りを与えた感じで良かったと思います。
このようなトリビュート・アルバムは、山口百恵の歌声や曲を知らない若い世代にはとても新鮮に映ると思います。25年以上前の名曲に再び光を与えるわけですから。
ただ、熱狂的な百恵ちゃんファンにとっては、どうでしょうね。
彼女の歌声がやはり全ての歌唱を上回るように思います。個人的には楽しめましたが。
これを機に初めて山口百恵さんの曲をまともに聴きましたが、やはりオリジナルに
勝るものはないというのが結論です(当たり前のことではありましょうが)。
私はRAG FAIRが好きなので横須賀ストーリーをかなり聞き込みましたが、RAG
FAIRバージョンではなく一回しか聞いていないオリジナルが耳に残ったことに、
山口百恵のすごさを感じました。
その意味で(皮肉にも)山口百恵の業績を再確認できる作品であるとは思います。
百恵さんファンにはお勧めできません。
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