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鉄道トリック、衆人環視の中での毒殺、足跡のない殺人者・・・犯人当てももちろんですが、地蔵坊の語り口が、時々胡散臭かったり前置きが長かったり脱線したりと、とても人間臭いのも面白い。犯人がわかってしまっても、「物語り」とという言葉自体がとても好きだ、と語っている(『有栖の乱読』)有栖川有栖らしく、その趣向そのものがいい。また、「えいぷりる」に集まる面々!も、語り手のレンタルビデオショップ店長をはじめ、語り口を損なわない程度に個性的。次の話が楽しみになる。
地蔵坊のモデルは東京創元社の戸川氏(かつて山伏だった!)だそうで、物語の初めに、山伏についての写真入りの詳細な解説がある。山伏通にもなれてしまう一冊。
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