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木頭村はダムに頼らないむらづくりをめざし、当時の藤田恵村長のもとで村民が一致してダム計画を止めた村。部外者にはわからない村内の葛藤やさまざまな圧力をものともせず、敢然と立ち向かったババたちのとまどいと勇気、笑いと涙、男には真似のできない行動力を、随所に挿入された漫画がユーモアを添えて伝えてくれる。
政治に無縁であったババたちが、自分たちのくらしを守りたいと雨のなか知事選の応援に街頭でプラカードを持つエピソードには胸が熱くなる。以上が第一章である。
しかし政争を離れた山里のくらしに目を向けると、なんと豊かなことか。第二章、第三章では、食卓を彩る四季折々の山里の幸、くらしを支える小道具が挿絵入りで紹介されている。そこには、山から恵みをもらい、人が暮らすことで山も活かされるという人と森の幸福な関係がある。それを飾らない文章で描いた温かいドキュメンタリーだ。
舞台となるのは、30数年間、ダム反対闘争に立ち上がり、村の文化(暮らし)を守り続けてきた小さな村の小さな集落(徳島県木頭村北川集落)。そこで暮らすババやじぃたちの素朴でパワー溢れる生き様が、ほっこり(本当にシックリくる表現なので著者の表現「ほっこり」をそっくりそのまま御引用!)心暖まり、元気が、勇気が湧いてくる。
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