作者最長の連載「残酷な神が支配する」のあと、少し短編を書いて休むのか。。と思いきや、まったく方向の違うSFファンタジー「バルバラ異界」で懐の深さを見せ付けた萩尾氏。
その後しばらくは、それらの「大世界」からもれてきたのであろうさまざまな短編を「Flowers」で不定期連載しており、それを「シリーズ ここではないどこか」といsて単行本化したのが本作です。
リアルライフ系の「作家・生方シリーズ」(とはいえそこは作者、SFやらファンタジーやらが。。)
ヨーロッパ中世の美しいドレスを堪能する「メッセージ」シリーズ
これだけ毛色の違う作品が楽しめる短編集はないですね!
私の一押しは!ラストの作品「柳の木」
最後の3ページしかせりふがなく、コマはページに2つのみ。
柳の下にたたずむ女性から見たとある少年の生活が美しい絵画風景として描かれます。
初めて読んだ時は、ラストページで泣きました。
その後読むと、最初から泣いてしまいます。
親の無償の愛とは何か、すべての親に、そして親の愛が見えないと思っているすべての子供たちに読んでもらいたい、漫画史に残る名品です。