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10 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
はじめて見る夜の山,
By イケ (東京都練馬区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 山の星月夜 眠らない日本アルプス―菊池哲男写真集 (大型本)
タイトルにひかれて購入。夜の日本アルプスから下界を見ると、松本、信濃大町、甲府などの街並みが宝石のようにきらめいています。菊池さんは厳冬に一人でテントも持たず、山に登って撮影したそうです。自分では決して見ることができない映像に感動しました。3000m級の山々の直下にこんなに大きな市街があるのは山国日本の特徴だそうです。月明かりに照らされた雲海、星巡る林間、そこはとても静かな世界なのに、画面からなにかビュンビュンと音が聞こえてきそうな動感があります。100人の人が見れば100通りの夜の物語を感じるのでは? 見る人のイマジネーションを強く心地よく刺激する写真集です。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
岳人を惹きつける作品,
By 雲谷斎 (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 山の星月夜 眠らない日本アルプス―菊池哲男写真集 (大型本)
私も菊池さんと同様にスキーやアイゼンで雪山を登るのですが、雪の高山で感じる凍った空気感や、遠くの街の光に感じる人恋しさをこの写真集ほど表現したものはないのではと思います。天体と山のアングルや条件を計算し実際にそこにたどり着くのがどれほど大変であるかと思いますし、まためったに晴れない雪山で良いコンディションが得られるまでどれほど通いこんだのだろうなと、想像してしまいます。写真技術に加えて、登山能力においても非常に力量のある岳人でないと撮れないものだと思います。 私は写真の専門家ではありませんが、この作品をみるとぜひまた雪山に登りに行きたくなり、とても魅力的な力作だと思います。
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これまでにない山岳写真のあたらしい視点,
By Cotta (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 山の星月夜 眠らない日本アルプス―菊池哲男写真集 (大型本)
たまたま機会があり、この写真集発刊を記念した写真展初日に開かれたパーティに出ることができました。ですから、このレビューはプラスのバイアスがかかっている、かもしれません。日本の山岳の特徴は、3000m級の高山のすぐそばに大都市が広がることです。そのため、自然写真としての山岳写真家は、いかに人工物を排除するかに、頭を悩ませてきました。この作品を見て驚いたのは、彼らが取り除こうとしていた人工物を、むしろ積極的に対比し、融合するものとして写し込んでいることです。 夜の山から見る街の灯の、星の、月の、なんと幻想的なことでしょう! パーティに同席したある山小屋の主人は「この写真集はね、俺の気持ちと同じなんだよ。何日かお客が誰も来ない日が続いた夜、山の上から街の灯を、何とも言えない気分で眺めるんだよ」と教えてくれました。ナルホド! 菊池さんが壇上から紹介したこの写真集に関わったスタッフの多くが女性でした。さらにナルホド!! 「奥大日岳と富山夜景」という作品は、立山連峰北西部・奥大日岳の肩越しに富山平野の灯りを写し込んでいます。標高2611mの夜の山がこれほど写り、街の灯が輝いているなんて…美しい……。しかし、よく観察してみると、月光と一面の雪斜面の反射を使って奥大日岳を浮き上がらせていることがわかります(でないと山は漆黒となってしまいます)。そのためには、厳冬期の晴れた夜で、月の角度がぴったり合う日時でなければ撮影はできません。いったい何日挑んだことか?? 女性好みの甘いシーンだと思ったらだまされる(笑)。またまたナルホド!!! パーティでは評論家・飯沢耕太郎氏が「また山岳自然写真が見たくなった、新しい世代の登場」、シンガーソングライターのみなみらんぼう氏が「新しい山岳写真の世界を切り開いた」と評価していたのが印象的でした。それは、おそらく写真展を見た人々が同様に感じたのではないかと思います。
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