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山の上ホテル物語 (白水uブックス)
 
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山の上ホテル物語 (白水uブックス) [単行本]

常盤 新平
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   神田駿河台の小高い丘の上に山の上ホテルが誕生したのは、1954(昭和29)年1月のことである。以来このホテルは作家など多くの文化人たちの常宿として、あるいは憩いの場としてずっと愛されつづけてきた。本書はそんな山の上ホテルの創業からの50年を、従業員へのインタビューも交えて描いたノンフィクションである。著者は翻訳家でもあり直木賞作家。自らもこのホテルに深い愛着を持っている。

   山の上ホテルを語るときに、創業者である吉田俊男のエピソードは欠かせない。彼は経営者であると同時に、山の上ホテルそのものといってよかった。彼が目指したのはサービスと安心とが行き届いた良質な「小さなホテル」だった。「もし、人が他人に与へられる最高のものが誠意と真実であるなら、ホテルがお客様に差し上げられるものもそれ以外にはないはず」と吉田は記している。その理想を実現するために、吉田は従業員たちに多くを求めた。そのために辞める者が絶えなかったという。彼が求めたのは「誠実さ」に裏打ちされた職人気質だった。しかも、山の上ホテルの理想を実現するのにかなった職人気質である。著者はそれを「ホテル屋」という言葉で表現している。

   インタビューや、吉田が残したメモ書きから浮かび上がってくるのは、頑固で職人肌で、生活に質実を求める男の姿であり、同時に食通で、ホテルの広告コピーをひねり出す文学者肌を持った男の姿だ。「良質のものは、いつも少ししかない」と著者は言う。読み終えたとき、読者はその言葉に頷くと同時に、その「良質」なるものにに触れてみたいと思うに違いないだろう。(文月 達) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

商品の説明

山の上ホテル物語
山の上ホテルは東京・神田駿河台で1954年の創業以来、現在も営業を続けている。客室数75のこぢじんまりとしたホテルだが、その趣は他のホテルとは一線を画す独特の個性を持っている。

最大の特徴は志の高さだろう。規模の拡大を望まず、徹底して「良いサービスとうまい食べ物」を提供する経営方針。「幾分古びた、くすんだ、ホテルです。静けさと、味のお求めに応じる文化人のホテルです」とは、創業者吉田俊男が自ら考え、月刊誌「文藝春秋」などで使った広告コピーだが、その毅然とした姿勢が伝わってくる。

池波正太郎、山口瞳、高見順、三島由紀夫など昭和文壇のそうそうたる顔ぶれが常宿としていたことでも知られるこのホテルを一代で創り上げた吉田は、サラリーマンから転身した異色の創業者。独自の経営姿勢と人柄が、親子関係にも似た強い絆で結ばれた社員達の口から熱く語られる。

( 稲田由美子)
(日経レストラン 2002/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
--このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。


登録情報

  • 単行本: 243ページ
  • 出版社: 白水社 (2007/02)
  • ISBN-10: 4560720916
  • ISBN-13: 978-4560720912
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 17.4 x 11.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 181,311位 (本のベストセラーを見る)
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By nadia VINE™ メンバー
形式:単行本
~私の定宿です。山の上ホテルは、日本で一番サービスのいいホテルです。
私はここを基準に、いろいろなホテルのサービスを評価しています。
初々しいボーイさん、メイドさんたちに迎えられ(それもとっても礼儀正しい!)、部屋に着いた時のお茶の一服(旅館みたい)、おいしいジュース(これで病みつきになり、みなさん、帰ってからジューサーを買うらしい~~)、ルームサービスはどれも美味(作家が泊まり込むホテルなので、手抜きは一切なし)、朝の和定食のお粥も絶品・・・等々、書き尽くせない話題のホテルです。
そんな山の上ホテルを紹介した本ができました。詳しすぎるところもありますが、なんだか神田界隈の通になったようで、ワクワクしてくる本です。
地方に住んでいてよかったなぁ、と胸をはれる本で~~す。
本当のサービスとは何か、を知っている方にお薦めいたします。~
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sirou55 トップ500レビュアー
形式:単行本
山の上ホテルと関わりのある作家達とそのエピソードの紹介から、創業者の故吉田俊男社長のことを、その部下だった関口氏、秋山氏らから聞き出して紹介する。山の上ホテルのサービスとは「ふるさとのなつかしさ」と「さっぱりした後味」だという。「山の上」ファンには欠かせない本。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
著名な作家たちが、原稿を書くためにカンヅメになるホテル、そして食事のおいしいホテルとして有名な山の上ホテルのドキュメンタリー。
亡き創業者の吉田社長について、古参の社員たちが様々なエピソードを語る。
生涯を社長の顔や人柄を近くに感じ、転勤もなく働くということに息苦しさを多少は感じるものの、人に惚れ、職場に惚れて生涯働くということに羨ましさを感じる。
時代とともに変わらない最高のサービスを提供し続けている都心の静かなホテルを久しぶりに訪れたくなった。
写真や、作家たちのコメント、社長自ら手掛けた広告のコピーなど、山の上ホテルの雰囲気を読みながら感じることのできる資料も豊富である。
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