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属国―米国の抱擁とアジアでの孤立
 
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属国―米国の抱擁とアジアでの孤立 [単行本]

ガバン マコーマック , Gavan McCormack , 新田 準
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

米国の世界一極支配構造の中で、小泉・安倍両政権は積極的に米国の戦争に参加し、ネオリベラリズム型市場開放に走った。対米従属一辺倒の「改革」の結果、いまや日本は米国の「属国」だ。戦後日本は平和憲法と日米安保を逆回りの両輪にして、米国の核の傘の下で経済発展を遂げた。この時点の日本は半独立国ではあったが、少なくとも米国の属国にはなっていなかった。バブル崩壊と冷戦終焉を経て日本は今、長い低迷期にある。持てる者と持たざる者の格差もここへきて急拡大している。人口減少もあいまって国力は衰退しつつあり、東アジアでも、世界でも、日本の存在感は極めて薄い。どうしてこんなことになってしまったのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

マコーマック,ガバン
オーストラリア国立大学名誉教授。1974年ロンドン大学博士号取得。日本と東アジアの政治、社会問題を歴史的視点で幅広く把握しようと研究を続けてきた。リーズ大学(英)、ラ・トローブ大学(豪)、アデレード大学(豪)で現代日本史および日中、日韓、日米関係を中心に教え、1990年からオーストラリア国立大学アジア太平洋研究所教授。ネット雑誌「Japan Focus」のコーディネーターもつとめる

新田 準
1947年生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒。卒業後商社勤め10年間のあいだに、北米からの畜産物の輸入、東欧向けの通信設備・製造プラントの輸出、ウイーン駐在東欧巡回員を経験。凱風社設立メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 333ページ
  • 出版社: 凱風社 (2008/08)
  • ISBN-10: 4773632135
  • ISBN-13: 978-4773632132
  • 発売日: 2008/08
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By SANTI
形式:単行本
著者は「北朝鮮をどう考えるのか」をはじめ、北朝鮮問題などについて、日本のメディアや論者とはひと味違う視点で優れた分析を提供してくれる貴重な論者だ。

本書では小泉時代を中心に、日本はどんな方向に政治や日米関係の舵を切り、またその陰で社会がどう変容してきたのか、そして沖縄、韓国、北朝鮮といった見えにくい部分で何が起き、向こうから日本はどう見えたのか、を詳述している。あの時代はなんだったのか、何を残したのか、をあらためて振り返るのにまたとない好著である。

ただ、気持ちよくぷちナショナリズムや平和憲法幻想(どちらも現状肯定という点では大差ない)に浸っていたい人には、著者の指摘にはイタすぎる点も多いだろう。私の前にコメントなしで一つ星を付けていった人は、よほどこの本を人びとに読んでもらいたくないのだろうが、気持ちは分からないでもない。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By つくしん坊 トップ500レビュアー
形式:単行本
 戦後の日本は、一見戦争に巻き込まれることもなく、平和を享受し、経済大国となった。日本人は、そのような見かけ上の平和の代償がいかに大きいかについては無自覚である。本書は、「戦後日本は、未解決の一連の矛盾の上に構築されている」という著者の主張を、独断によることなく、公開された資料(新聞、雑誌、本など)をベースに、鋭く抉り出している。

 日本がアメリカの属国であることを日本人に気付かせないための様々な装置が、戦後日本の矛盾として現れてくる。そのうち、象徴天皇制は、日米安保体制が戦後日本の「国体」であることを覆い隠すためのもっとも重要な装置である。靖国神社参拝を重視するナショナリストが、実は対米従属主義者であること、また一部の日本人にとってナショナリズムが対米従属を精神的に「補償」するために不可欠となっていることは、本書の最も重要な指摘である。その典型例として、小泉元首相の行動を詳しく分析している。

 本書は、日本で今進行中の様々な矛盾、対立、論争を読み解くための座標軸として貴重である。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 この本に出合えて幸運であった。自分の生きている時代、自分が生まれ育った祖国日本の今の立ち位置が本書によって、「ああ、そうだったのか、日本はの状況はこんなことだったのか」と納得する点が多い一方、著者の鳴らす対米一辺倒の日本の政治・外交のリスクに身の毛がよだつ思いがする。一人でも多くの日本人に読んでもらい、今後の日本が取るべき針路に思いをはせてほしい。
 
 著者は日本に留学経験のある知日オーストラリア人だけに、日本の政治・外交に対して冷静な第3者の目で実に見事に問題点をえぐりだしている。厳しい指摘ばかりだがその背景に日本への愛情が感じられる。
 
 最近、マスメディアでは声高に「日米同盟の強化」が当然のごとく唱えられているが、アーミテージはオーストラリアで同盟について次のように述べている。「同盟とは、オーストラリア人の皆さんの息子や娘が、米国の防衛のために喜んで死ぬような関係です。それが同盟という意味なのです。」本書132p。戦争マシーンの米国に日本が盲目的に追随を深める姿に、著者は「日本人よ、早く気付け!」と警鐘を鳴らしている。
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