小野不由美『屍鬼』(新潮文庫 全5巻)の漫画化作品。(掲載誌:ジャンプSQ)
地理的要因のため外から隔絶され、死人が「起き上がる」という伝承をもつ人口
1,300人程度の「外場村」という集落を舞台とする。
1、2巻では、村で死者が増え始め、結城夏野、室井静信、尾崎敏夫といった
登場人物達が、外場村で異変が起こっていることに気付き始める。異変の原因、
正体はまだ明確には示されない。
この漫画版の著者は、藤崎竜。この人の絵は、明るい時には明るく、怖い時には
怖い、と見える。ストーリー中には、漫画版オリジナルの場面、設定が見られる。
この作品は、登場人物の描写など漫画版著者の個性が強く出ていると見え、
原作の「雰囲気」を破壊している、と思う人もいるかもしれない。
1、2巻末には「村人ファイル」が掲載され、誰が生存し誰が死亡したか、分かる
ようになっている。また、作中には外場村の地図も何度か出てくる。原作読者としては、
外場村の地理がわかって嬉しい。
漫画版オリジナル場面等が、今後のストーリーにどう影響していくのかは不明だが、
現時点で、僕はこの作品の先を楽しみにしている。この漫画版で原作に興味を持った
なら、読んでみることを勧めたい。
屍鬼〈1〉 屍鬼〈2〉 屍鬼〈3〉 屍鬼〈4〉 屍鬼〈5〉