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屍鬼〈1〉 (新潮文庫) 文庫 – 2002/1/30

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躪したかのように散乱していた―。闇夜をついて越して来た謎の家族は、連続する不審死とどう関わっているのか。殺人か、未知の疫病か、それとも…。超弩級の恐怖が夜の帳を侵食し始めた。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小野/不由美
大分県中津生れ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。「東京異聞」は1993(平成5)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、大変話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 583ページ
  • 出版社: 新潮社 (2002/1/30)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 410124023X
  • ISBN-13: 978-4101240237
  • 発売日: 2002/1/30
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (83件のカスタマーレビュー)
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53 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 カスタマー 投稿日 2004/1/31
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1巻は村人の紹介など7割が導入部分として使われており、なかなか事件が展開しないのでもどかしく、途中で読むのをやめようと思いました。
1巻では誰が犯人なのか、何が原因なのかと推理しながら読んでいくことと思います。
しかしこの作品は読者の推理が及ぶほど凡庸な作品ではなく、
2巻から5巻までは読み止むことができない、ぐいぐいと作品に引き込まれていくでしょう。寝不足になります。
1巻だけ買うと先の巻は読まないと思うので、まとめて買うのをおすすめします。
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13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 なかなか VINE メンバー 投稿日 2004/10/29
形式: 文庫 Amazonで購入
 万人に売れるモノではないことは確か。

 軽い,読みやすい,展開が速い…それにアンチを唱えているかのような作品だと思ってもらえればいいと思う。

代表作「十二国記」も同様だったのは,読んだ人には分かってもらえるだろう。あれも,難解な言葉と人間の葛藤をテーマにした重さがあったが,やっぱりファンタジーであり,まだまだ読みやすい部類に入る。

 この作品,特にこの1巻目は,更に輪をかけて読みにくいし分かりにくい。しかし,それだけに深さがある。

 見えない闇の深さを測り知るには,必要なのではないだろうか。

 村人のそれぞれの日常を追い,それぞれの出来事を拾っていくからこそ,村の存在自体に深みが増してくる。

 そんな,この1巻目の描写が無駄なわけがない。

 出来事は断片的で,何が起こっているのか全く分からない。でも,だんだんと何かが進行してくる。表に出たときは手遅れなほど大きいことが……早く手がかりを掴まなければ!早く!でも,とうすればいいんだ!

 この1巻目には,そんな恐怖が描かれている。私は,続きが気になって仕方ががなかった。早い展開では,こうはいかなかっただろう。

 プラスアルファというか,ここ
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 s子 投稿日 2007/4/25
形式: 文庫
私が思うこの作者の特徴は、物語の舞台がしっかりと整っており一つの世界としてなりたっていることだ。この屍鬼もまた実在するかのような、ある閉鎖的地域が舞台である。前半部は舞台作りと伏線で少々のだるさもあるが、読み進んでいくほどに話は面白くなっていく。静かに恐怖を感じさせる世界が見事に書き出されている。人間がもつ自己中心的な考えやそれにも関わらず物事はうまく進まないというシビアな人間社会をあらわしていると思う。
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28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 b 投稿日 2006/9/11
形式: 文庫
人間の本質を問う話だと感じました。
生きるということは、必ず何かの犠牲の上に成り立っていて、その真実の前では善も悪もない。
というか善にも悪にもなりうるという、どうしようもない事実が
閉塞的な小さな村を舞台に展開されていくドラマです。
村人全員顔見知りみたいな密接した人間関係だからこそ浮き彫りになる人の罪深さと美しさ。
自己防衛を理由として剥がれ落ちてゆく被害者の仮面と、加害者という意識のない新たな殺戮。
5冊と長いですが、その間に自分がどちらの側に同調するか、
振り子のようにいったりきたりしました。
又、文中に主人公が執筆しているカインとアベルの兄弟殺しを題材にした小説が挿入されますが、
それが物語のテーマを深く示唆しています。
ぜひ読んでみてください。
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32 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 ラン丸 投稿日 2007/4/6
形式: 文庫
確かに登場人物が多く、一覧表でも作らないと私の記憶力では把握しきれません。

しかし、一つの村が屍鬼の脅威に侵食されていく過程をじっくりと表現するにはそれだけの登場人物は必要な数なのだと思います。

静信と敏夫という二人の男性を主軸にして物語を捉えると、私自身は敏夫の側に感情移入してしまう人間です。それゆえか、村人が追い詰められていって敏夫を中心に蜂起するくだりの描写はすばらしいと思いますが、静信と沙子の側の描写には浅薄な印象を受けます。

耽美ホラー風というかマンガチックというか。

キングの作品へのオマージュということですが(私はその作品は読んだことがありません)、

垣之内成美の美夕とルヴァを連想しました。美しい少女のかたちをした吸血鬼と彼女を護る男の、

なれそめの物語。ともに悠久のときを生きることになった経緯を示すエピソード。

長い旅のプロローグ。

敏夫・村人組が人間のエゴと凶暴さを冷徹に描き出しているのに、一方で静信・沙子組が

マンガ的耽美ホラーというのが、この作品の完成度を損ねているというか、読了した者に不協和音のような違和感を生じさせる原因ではないでしょうか。

個人的には静信・沙子組にもマンガのキャラ的ではない生々しさが欲しかったと思います。
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