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屍鬼〈下〉
 
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屍鬼〈下〉 [単行本]

小野 不由美
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

村は死の中に弧絶している―忍び寄る死者の群。息を潜め、闇を窺う村人たち。恐怖と疑心が頂点に達した時、血と炎に染められた凄惨な夜の幕が開く。

内容(「MARC」データベースより)

尋常でないなにかが起こっている-。忍び寄る死者の群。息を潜め、闇を窺う村人たち。恐怖と疑心が頂点に達した時、血と炎に染められた凄惨な夜の幕が開く…。書き下ろし長編小説。

登録情報

  • 単行本: 726ページ
  • 出版社: 新潮社 (1998/09)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4103970030
  • ISBN-13: 978-4103970033
  • 発売日: 1998/09
  • 商品の寸法: 20 x 14.4 x 4.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 207,127位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 作者はすごい!, 2003/10/10
レビュー対象商品: 屍鬼〈下〉 (単行本)
本当におもしろかったです。心から。
上下巻に分かれていますが、上巻は(あれだけの厚さをもっても)序章にすぎません。本番はこの下巻から!

上巻の途中まで、タイトルの「屍鬼」というのが何を指すのかわからず、それゆえに怖かったです。伝染病なのか、タタリなのか、化け物なのか。実体があるのか、ないのか。「よくわからない」というところが恐怖を煽ります。

「屍鬼」の正体が明らかになった下巻では上巻とは違い、様々なことを考えさせられます。善悪の区別とは何なのか?人間側から見る善悪と、屍鬼側から見る善悪、そして第三者として神が存在するなら、何故屍鬼という生き物が存在するのか。「生きる」という根本的なことはどういうことなのか。この「屍鬼」という物語はただのホラーやミ!ステリーものとは違い、色々な意味で深い話です。
人間一人一人、屍鬼一人一人の想いや生き方も鮮明に描かれ、切なくてやりきれない場面もいくつもあります。
「外場」という小さな村が舞台の話ですが、物語自体は壮大な話だと思います。長いのが難と言えば難で、とっつきにくいのですが、逆にだからこその良さがあります。ぜひ一度読んでみてください。後悔はしないはずです。

この話を読んで、改めて小野不由美氏のすごさを思いました。

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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 これぞジャパニーズホラー小説の金字塔, 2005/5/14
レビュー対象商品: 屍鬼〈下〉 (単行本)
 ページをめくると最初にTo 'Salem's Lotとあるように、これはかのスティーヴン・キング氏のホラー小説「呪われた町」(原題'Salem's Lot)を、設定の詳細が若干違うものの、ほぼ同じストーリー展開で、舞台を日本の田舎町にしただけなのですが、そこは小野不由美さんの驚愕すべく筆力、本家よりも日本人に合わせた作りで、同じ話ながらまったく別物のような物語に仕上ています。
 これは凄いことです。はっきり言うと本家のイミテーションなのですが、本物よりも輝いているという、とてつもなく厄介な傑作です。
 確かに長い。2段詰めで目いっぱい書き込み、総ページ数は約1700ページの驚嘆するほどの長さ。重厚な物語にものすごい描きこみのため、スローテンポで進む物語に本書を投げ出したくなる人もいると思いますが、あせらずゆっくり読み進んでください。後半物語が動き始めると、もう怒涛のごとくの展開です。ものすごく恐ろしい話です。これを読むと本当に恐ろしいのは人間なんだなあと、改めて実感します。
 「十二国記」で知られる小野不由美さんの渾身の力作です。私の生涯ベストテンの一つの小説です。その分厚さに圧倒されること無く、一回読んでほしい作品ですね。

 それにしても分厚い本です。上巻約700g、下巻約800g、あわせて1.5kg・・・・。鉄アレイ替わりになるなこれは(笑)。その重さに見合うだけの小説なので、いろんな重さにめげずがんばって読み進めましょう。きっと後悔はしませんから。

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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 追い詰められ、追い詰めていく恐怖, 2006/12/14
レビュー対象商品: 屍鬼〈下〉 (単行本)
上巻のテンポと比較して、下巻のテンポはスピードアップし、後半でその臨界点を迎える。まるで白い半紙がじわじわと、血液を吸い上げて紙が赤く染まっていくかのように、村が汚染され、村民が一人、また一人と亡くなっていく。白い半紙がほとんど赤く染まりかけた時、快哉の声を上げたのは汚染者たちなのか、村民なのか?

怖い怖いと言うだけで、起こっている現象から目も耳も塞いだ村民たち。起こっている事実から目を背けることが、決して事実の解決にはならず、逃げの姿勢が逆に大惨事の拡大に手を貸すことになるということを、本書ではその恐ろしさを、闇夜の足音のように忍びやかに、そして精密に見事に表現してあります。

この作品は本当にお勧めです。ただ長文に慣れていない方は、上巻のスローテンポはちょっと苦しいかもしれません。
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