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長所としては、風景や情景の描写が緻密で、村の雰囲気や、
村人の心の機微までもが、丁寧に書かれている事。
ほとんどの人が顔見知りばかりという、田舎の閉鎖的な環境が、
様々な村人の様子を通して、ありありと伝わってくる。
最近はあまり使われなくなった漢字や表現も多いが、
古民具的な味わいがあって、読みづらさは感じなかった。
むしろそういう漢字や表現を使うことによって、
昭和の時代のまま止まってしまったかのような村の雰囲気が感じられ、
より味わい深い文章になったと思う。
死に包囲され、原因も解決方法も解らぬ中、じわじわと包囲網が
狭まってゆく……というところで上巻は終わりになる。
「これからどうなるんだろう?」、「すぐにでも下巻が読みたい!」、
そう思わせる終わり方である。
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